【必須知識】新NISA開始で、今までのつみたてNISAはどうなる?両者の違いや移行なども徹底解説
新NISAが始まったら、今までのつみたてNISAってどうなるの?
今までつみたてNISAをやってた人には必須の知識なので、必ず知っておこう!
「新NISAに合わせてつみたてNISAはどうなるのか、詳しく知りたい!」と思ったあなたへ、この記事で分かりやすくお伝えしていきますね。
結論を言うと、今までつみたてNISAで積立した分は、最長20年の非課税期間が続いていくので、そのまま運用を続けてOKです。
また、今年2023年につみたてNISAを開設していれば、その金融機関にて2024年に新NISA口座は自動で開設されますよ。
「そもそも新NISAとつみたてNISAの違いって何だっけ?」という疑問からお答えするので、ぜひ最後まで読んで下さい!
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新NISAとつみたてNISAのおさらい
大きく分けて4つの変更点があるよ!
最初に、2023年までのつみたてNISAと、2024年からの新NISAのおさらいをしていきます。
まずつみたてNISAにおける投資可能期間、つまりいつまで投資できるかは2042年と決まっていました。
また非課税で運用できる期間も、最長20年と期限が決まっていたんですが、新NISAでは両方とも無期限になります。
つまり新NISA口座だと、いつでも新規投資ができて、いつまでも非課税で運用できるって事だね!
ギョエ~!そりゃすごい!
また年間で投資できる上限額の非課税枠についても、つみたてNISAは年40万円でしたが、新NISAはつみたて投資枠と名称が変わり、年120万まで投資ができます。
つみたてNISAでは月33,333円が積立の上限でしたが、つみたて投資枠では月10万まで積立が可能ですね。
ちなみに一般NISAの非課税枠は年120万でしたが、これも成長投資枠に名称が変わり、年240万まで投資ができます。
そのため、また後で紹介しますが、新NISAではつみたて投資枠 年120万と成長投資枠 年240万を合わせて、年360万まで投資が可能です。
ギョギョエ~!投資できる上限が全然違うね!
ただ新NISAには、新たに生涯投資枠という制限が設けられますが、これは生涯で新NISAに投資できる上限となり、年が変わってもリセットされず積み上がっていきます。
生涯投資枠は1,800万で、そのうち成長投資枠の上限が1,200万です。
最後に、今まではつみたてNISAと一般NISAの同じ年の併用は不可でしたが、今後はつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になります。
そのため、新NISA口座の年間の非課税枠は合計で360万となるので、5年間MAXで投資すると生涯投資枠1,800万を最速で埋められます。
これを踏まえて次に、つみたてNISAのよくある質問を順番に解説していくね!
つみたてNISAの投資分は一旦売るべき?
2024年に新NISA口座で投資しても、2023年までにつみたてNISA口座で積立した分は非課税で運用できるんだね!
つみたてNISAの非課税期間は最長20年とかなり長いから、売却せずそのまま運用しておく形でOKだよ!
上記のイラストのように、仮に2023年につみたてNISA口座で積立投資をしたとすると、その分は約20年後の2042年まで非課税期間が続きます。
一方、それとは別に、2024年からの新NISA口座で投資した分は、非課税期間が無期限になるので、ずっと税金がかからず運用ができます。
ただつみたてNISAの非課税期間 最長20年でも運用期間としてはかなり長いので、そのまま運用を続けておく形でいいでしょう。
「でも、せっかくなら非課税期間が無期限になる方がいいから、やっぱりつみたてNISA口座で売却した分はいったん売却した方が良くない?」
↑このような質問もよく頂くので、気になった方もいると思います。
たしかに、非課税期間を最大限長くしておきたいなら、つみたてNISA口座で投資した分はいったん売却して、再度、新NISA口座で投資するのもアリだと思います。
ただ、つみたてNISAの非課税期間が終わる20年後を想像してみて欲しいのですが、子供の教育資金や住宅購入資金、老後資金などを理由に、多少なりとも運用資産を売却する方も多いと思います。
それであるならば、やはりつみたてNISAのまま運用を続けておく形でも問題はないでしょう。
また、これも知っておくといいですが、従来のNISA枠と新NISAの生涯投資枠は別での計算になります。
たとえばつみたてNISAにて、2018~2023年で毎年40万円積立したら、つみたてNISAで投資した分は合計で240万になります。
一方、新NISAは生涯投資枠1,800万円ですが、従来のNISA口座の投資分と新NISAの生涯投資枠は別のため、上記の例ならトータルの非課税投資枠は240万+1,800万=2,040万になります。
つまり、先に従来のNISAを始めていた人は、それだけトータルの非課税枠が増える先行者利益があるとも言えるんです。
新NISAの生涯投資枠を使い切りたい人は、やはりつみたてNISAの分は売却しない方がいいね!
つみたてNISAですでに投資した分の出口戦略は?
つみたてNISAで投資した分って最後はどうなるんだっけ?
この機会につみたてNISAの出口戦略もおさらいしておこう
先ほどの説明で、今までつみたてNISAで投資した分はすぐに売らない方がいい事は分かったと思います。
その上で、非課税期間が終わる20年後に向けての将来的な出口戦略としては、主に2つの選択肢があるので、順番に見ていきましょう。
- 非課税期間が終わったタイミングで順次、売却。それから出金して現金化した上で、子供の教育資金や住宅購入資金などまとまった支出に充てる
- 非課税期間終了時に売却して、新NISA口座の新規投資に回す
たとえばある年につみたてNISAで満額まで積立して購入価格が40万円として、20年後に100万円に増えていたとします。
すると、この20年後の非課税期間終了時のタイミングで、つみたてNISA口座から税金がかかる課税口座に自動で商品が移りますが、その課税口座に移る際の価格が、新しい取得価格になります。
課税口座に移る際の価格が…新しい取得価格…?
この例だとつまり、当初の購入価格40万円が、課税口座に移る際の100万円に変わるので、非課税期間で増えた60万円には税金がかからないって事だね
なので、つみたてNISA口座で運用した分は、非課税期間が終了する前に無理して売る必要はありません。
非課税期間が終了して課税口座に移ったとしても、つみたてNISA口座の中で値上がりした分については、税金はかからない仕組みになっています。
ただ、課税口座に移った後に増えた利益は、税金がかかるので注意しましょう。
また、非課税期間終了後の選択肢として、新NISA口座で再投資もアリなので知っておきましょう。
たとえば2023年につみたてNISAで積立した分の非課税期間は2042年で終わりますが、その際に新NISAの2042年における非課税枠(360万)と生涯投資枠(1,800万)に空きがあれば、新NISA口座で改めて非課税運用もできます。
ただ、つみたてNISA口座から新NISA口座へのロールオーバーは不可なので、一旦売却して新規投資する形となります。
つみたてNISAの出口戦略はとりあえず、非課税期間が終了したら売却して、出金するか新NISAの投資に回すかって事だね!
つみたてNISAを今始めるより新NISAを待つべき?
今からつみたてNISAを始めようとしてた人は、どうすればいいかな?
非課税枠を最大限増やしたいなら今始めるのがいいけど、そうでない人は新NISAからでもいいかもね!
先ほど紹介した通り、従来のNISA口座の投資分と新NISAの生涯投資枠は別なので、今年つみたてNISAを始めれば、トータルの非課税枠は1,840万になります。
ただ、月数千円~3万円くらいの積立額の方なら、生涯投資枠は正直そこまで気にしなくてもいいかと思うので、それであれば2024年から新NISAを始めるのがいいでしょう。
ちなみに、2023年につみたてNISA口座を開設しておけば、2024年に新NISA口座は自動で開設されるので、とりあえず口座開設だけやっておくといいですよ。
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↑実際の画面付きで開設手順を紹介しているから、5~10分もあれば申込は完了するよ!
つみたてNISA利用の金融機関から、新NISA開始時に別の金融機関に変更するには?
新NISA開始に合わせて、NISAを利用する金融機関を変更したいんだけど…
NISA口座の金融機関変更は年単位で可能だから問題ないよ!
新NISAを利用する際、従来のつみたてNISA口座を利用していた金融機関から変更もできます。
そもそも従来からNISA口座の金融機関の変更手続きは、年単位で可能だったので、2023年はA銀行でつみたてNISA口座を利用して、2024年からはB証券で新NISA口座の利用もできます。
ただし、金融機関を変更した後は、変更前の金融機関で新規の投資はできず、すでに投資した分の運用のみ可能になります。
NISA口座の変更方法はそこまで難しくなく、以下の2つの手順で終わります。
- 変更前の金融機関で変更手続き(勘定廃止通知書などの書類を受け取る)
- 新しい金融機関にてNISA口座を申込み、受け取った書類を提出
NISA口座の金融機関を変えるのって意外と簡単なんだね!
ただし、NISA口座を利用できる金融機関は年単位で決まっているので、年内に金融機関の変更を希望する際は、変更したい年の9月30日までに手続きを行う必要があります。
もし9月30日を過ぎての手続きだと、翌年からの変更となるので注意しましょう。
ただし、これが少々やっかいなんですが、年内に金融機関変更できる期限の9月30日というのは、非課税枠をまだ利用していない事が前提となります。
仮にその年のつみたてNISA口座で積立を一度でもしていたら、10月以降の手続きが必要になり、翌年の金融機関変更になる事も知っておきましょう。
新NISAとつみたてNISAに関する疑問をまとめて解説
新NISAとつみたてNISAで今のうちに知っておく事は他にあるかな?
よくある質問をQ&A形式でまとめたので見てみよう!
Q.新NISAのつみたて投資枠で選べる商品は何がある?
A.新NISAのつみたて投資枠の対象商品は、従来のつみたてNISAと同じで、厳選された投資信託などが対象。
その上で基本は、長い目で見て右肩上がりが続いている、全世界株式や米国株式の投資信託を検討すればOK。
ちなみに成長投資枠は、従来の一般NISAとほぼ同じで個別株なども選べるが、毎月分配型や高レバレッジの投資信託などは不可。
Q.生涯投資枠1,800万は、今までのつみたてNISAのようにすべて投資信託での積立投資を行う事は可能?
A.これは可能で、成長投資枠でも投資信託を選び、積立注文を行う事はできる。
そのため、新NISAの積立投資額は月30万(つみたて投資枠 月10万+成長投資枠 月20万)が上限になる。
Q.つみたてNISA口座と新NISA口座が別物なら、2024年から新NISA口座で積立注文を再度行う必要がある?
A.これは各金融機関の手続きによるところもあると思うので、まだ詳細は不明のため、分かり次第シェアします。
Q.新NISAでの積立額は、今のつみたてNISAと同じでもいい?
A.これも問題無し。非課税枠が拡大しても、積立額は無理ない範囲で決める事が何より大事なので、月3,000円でも月3万円でも大丈夫。
日常生活に無理ない範囲でとにかくじっくり長く、コツコツ積立投資を続けていきましょう。
まとめ:新NISAに合わせてつみたてNISAの理解を深めておこう
つみたてNISAをどうすればいいかよく分かったぞ~!これで安心!
いかがだったでしょうか。
新NISAが始まるからと言って、今までつみたてNISAで積立した分はそのまま運用を続けておけばOKです。
また新NISAの投資方針についても、つみたてNISAと同じように、コツコツ気長に続けていくようにしましょう!
▼この記事は新NISAをきちんと理解する為の第2回です。続きは以下よりどうぞ▼
>>第3回:新NISA開始に合わせて特定口座はどうすればいい?
>>第1回:新NISAってなに?初心者向けにわかりやすく解説!
新NISAを始めてみようと思った方へ!
SBI証券のつみたてNISA口座を開設しておけば、2024年に新NISA口座が自動で開設されるので、以下の記事を参考にやってみましょう!
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