僕が銀行の支店に配属されて間もない頃の話

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2012年4月。

 

東京は丸の内で、入社式が行われた。

僕は晴れて、三菱東京UFJ銀行の新入行員となった。

 

事前に行われた内定式の際には、どこかのテレビ局が取材に来ていたらしい。

 

この記事では、銀行に入行した時の話と、支店に配属されてからの話をしようと思う。

 

1.銀行に入って最初に気にする配属地の話

その春、僕と同じタイミングで入行した同期は、全ての職種を含めて1000人を軽く超えていた。

同期達の職種は大きく分けて、3つだ。

 

①総合職【男女両方】

法人・個人の営業だけでなく現場のサポートに回る時もあり、勤務地も日本全国のみならず海外もある、文字通りなんでもありの“総合”的な仕事をする。激務のソルジャーと揶揄されるのはこの職種。同期の男はみんな、ここ。(もちろん、女性もいる)

 

②総合職(特定)【女性のみ】

勤務地がだいたい決まっている総合職。

通称、『トクソウ』。

投資の運用や住宅ローンの相談など、個人への営業がメイン。(外国為替などほかの業務もあり)

トクソウの同期はみんな女の子で、サバサバ系、キャリアウーマン的な子が多かった印象。

 

③アソシエイト職【女性のみ】

窓口に立ったりする女性はここ。(法人サポート業務や本部業務もあり)

通称『アソ』、『AS(エーエス)』。

アソの同期もみんな女の子で、きゃぴきゃぴ系、アフター5楽しむ系の子が多かった印象。

 

振り返ると、入行してもなお、僕はまだ自分がこれから何をしていくのか、1ミリも分かっていなかった。

 

 

入行してから2日目。

すでに昨日から新人行員向けの研修が始まっていたが、この日はみんな、そわそわしていたと思う。

 

無理もない。

その日は、配属地の発表があったからだ。

 

 

メガバンクともなれば、国内だけでも数え切れないほどの店舗が存在する。

北は北海道、南は沖縄まで。

全国に網羅された何百と言う支店に、僕らはそれぞれ配属する事となっていた。

 

もちろん、どこに配属になるかは、発表されるこの日まで全く分からない。

 

ちなみに、どの支店に配属になって喜ぶかは人それぞれなので、一概には言えない。

北海道出身の同期は地元の配属になり喜んでいたし、関西出身の同期は東京配属となり胸を膨らませて嬉しそうにもしていた。

 

ただ、出世競争と言う観点から耳にしていたのは、配属は大きい店の方が良いと言う事。

 

自分のような総合職は、だいたい2~3年に一度、異動があって職場が変わる。

20年くらい働いている先輩行員ともなれば10店舗近くは経験する事となり、行内の自己紹介欄はこんな感じになる。

 

〇〇支店(入行店)→××支店→△△支店→◇◇支店→●●支店→□□本部→▲▲支店・・・(まだ続く)

 

異動先は基本、支店(行内では、厳密には『個人担当は支店、法人担当は支社』と呼び方が別れていたが、ややこしくなるので、ここでは支店で統一する)だが、もちろん本部に行ったり、証券会社などに出向したりもする。

 

2~3年に一度来るこの異動によって、その行員のキャリア(職歴)はどんどん形成されていく。

 

興味深いのは、このキャリアが、その行員のステータスとも見られる事だ。

これは働いていてつくづく思ったが、銀行員(少なくとも自分がいたメガバンク)はキャリアが命で、誰もが自分の異動先を非常に気にする。

 

何故かと言うと、それぞれ支店には、暗黙のランクがだいたい決まっているからである。

 

このランクについては諸説あるが、分かりやすいのは、大きい店はランクが高いと言う点。

東京都心にあるような大店は、誰もが行きたいと思うところであり、そこに配属になると、周りから賞賛の声も上がる。

出世街道に乗った、エリートコースとも言われやすい。

 

反対に、郊外や地方の店の配属となると、正直出世と言う観点から見ると、あまり喜ばしくはない。

 

なぜなら支店の規模がどうしても小さくなってしまうからである。

(ただ、それらの店は必ずランクが低いと言うわけでは無い。地方でも大きい支店はあり、優秀なキャリアを積んでいた行員がそこに行く事もあった。そして余談だが、自分の周りで人気のある地方店は、札幌支店や那覇支店などだった。)

 

この銀行員の出世話については、非常に奥が深いので、また改めてその記事は書きたいと思う。

 

2.支店に配属された僕が学んだ、『銀行員の教え』

さて、僕はと言えば、地元から離れた支店に配属する事となった。

お店の規模としてはそこそこ大きい店だったが、田舎と称しても良いような、のどかな場所だった。

 

自宅から離れて暮らしたいと思っていたので、その配属自体には何の不満も無く、寧ろありがたかった。

ただ一つ悩みどころは、寮と職場が遠い事(電車だけで一時間)だったが、まあ何とか通い続けた。

 

振り返ると、本当に良い職場だったと思う。

慣れない土地だったが、職場もお客さんも人柄の良い人たちばかりで、すぐに配属地を好きになった。

自分もいつの間にか、そこでの方言を使うようになっていた。

 

支店に配属されてしばらくは、窓口に出たり、ロビーに立ったり、振り込みなどのオペレーションを教わったりしていた。

銀行に訪れて皆さんが目にするであろう、あの空間で働いているイメージだ。

 

驚いたのは、支店で働いているほとんどは女性だったが、その多くはパートさんだった事。

そして、彼女たちがオペレーションなど銀行のシステムを根底から支える、最も重要な役目を担っていた事だった。

 

銀行のオペレーションはとても複雑であり、日常では絶対に触れないような端末を使ってお金の移動の操作をしている。

勿論、素人がすぐに出来るわけはない。

ある種、職人のようなスキルとなっており、何十年もやっているベテランの方もいる。

 

支店長と呼ばれる、支店のトップのような偉い人も、もちろん細かいオペレーション等は分からない。

それを知り尽くしている彼女たちは、文字通り支店の中心的存在だった。

 

僕は支店のある女性に言われた事を、決して忘れる事は無かった。

 

『Ryohei君、いい。銀行員として上手くやっていきたいなら、支店の女性の方々にだけは、絶対嫌われちゃダメだよ』

 

支店の業務を経て、僕は少しずつ『銀行員』らしくなっていった。

 

▼この記事は僕の銀行員時代の話の第二話です。続きは以下よりどうぞ(全六話)▼

つづけて読みたい

⇒第三話:銀行員になった僕が初めてお金を貸した時の話

⇒第一話:就活で志望度ゼロだったメガバンクに入行するまでの話

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