【5分で読める】投資信託の運用報告書の見方|運用実績や実質コストをチェックしよう

投資信託を買ってそのままにしていませんか?
コツコツ積立だけするにしても、運用報告書はきちんと読むようにしましょう。
利回りなど運用実績が分かるので、運用報告書はかならず目を通しておくべき重要な資料と言えます。
なので、本記事では超初心者向けに、「最低ここだけは押さえておきましょう」という内容をピックアップして紹介しますね。
初めての方にも分かりやすく、図解しながら丁寧にお伝えするのでご参考にどうぞ!
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0.そもそも投資信託の目論見書と運用報告書の違いは?
- 目論見書:投資信託の説明書。かならず事前に確認する必要あり
- 運用報告書:決算期ごとの運用結果が記載されたレポート
投資信託に関する資料は、大きく分けて目論見書と運用報告書があります。
簡単に言うと目論見書は事前の説明書であり、運用報告書は決算期ごとの結果が分かるレポートだと思って下さい。
目論見書については以下の記事で解説したので、今回は運用報告書だけに注目して分かりやすく解説していきますね。

1.投資信託の運用報告書の見方
①運用実績
- 決算期での基準価額と純資産の推移は
- 分配金はいくらか
②手数料
- 隠れコストを含めた実質コストはいくらか
③組入れファンドの概要
- 投資対象資産や投資対象国の再チェック
運用報告書のチェックポイントはそこまで多くないので、慣れればすぐに読み終わります。
1つずつ見ていけば簡単に理解できるので、安心して下さい。
なお今回は具体例の資料として、「たわらノーロード 先進国株式」の運用報告書を見ていきます。
余裕のある方は、運用報告書を実際にダウンロードして眺めてみて下さい。

出典:たわらノーロード 先進国株式|楽天証券
2.運用実績
①決算期での基準価額と純資産の推移
- 基準価額:投資信託の一口あたりの価格で、この基準価額が購入時より上がれば利益が出る
- 純資産:その投資信託にどれだけ資金が集まっているか。人気の投資信託ほど純資産は右肩上がりに増えていく。
まずは大事な運用実績ですが、基準価額と純資産をチェックしましょう。
基準価額とはその名の通り、投資信託自体の価格だと思って下さい。
純資産は、その投資信託にどれだけ資金が集まっているかの規模ですね。
表紙で決算日と期間をチェックした上で、基準価額と純資産を見てみましょう。
上記だと基準価額は12,346円、純資産総額は26,670百万円(266億円)です。
ただ、これだけだと良いか悪いかはまだ分かりませんね。

出典:1ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
こちらのチャートにて、基準価額(黒の線)は左軸(オレンジの枠)、純資産(灰色)は右軸(青の枠)で増減が分かりますね。
基準価額は期首(その期の始まり)が12,015円だったのに対し、期末(その期の終わり)は12,346円だったので、1年間で増加した+2.8%が騰落率として示されてます。
つまり、期首に10,000円でこの投資信託を買っていたら、期末には10,280円になっていたイメージですね。
「基準価額の主な変動要因」を見れば、増減の背景がざっくり分かります。
純資産もグラフから見るに、期首は150億円ほどだったのに対し、期末は266億円と順調に伸びてますね。
純資産は一般的に、30億円を超えると繰上償還のリスクも減って長く運用が続きやすくなります。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 運用実績ってこんな簡単にチェックできるんだね[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] 騰落率をもう少し詳しく知りたい人は、連動するベンチマークと比べてどうだったかを以下でチェックしてね↓[/speech_bubble]
出典:5ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
②分配金はいくらか

出典:5ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
基準価額が上昇した分の利益は、一部が分配金として都度支払われる投資信託があります。
ただ今回の投資信託は、赤枠の通り分配金が0円と無い事が分かりますね。
その分、基準価額の上昇を重視していると思って下さい。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 分配金をもらわずに運用に回した方が、複利の効果も大きくなるメリットがあるね[/speech_bubble]
3.手数料(コスト)
①隠れコストを含めた実質コストはいくらか
- 購入時手数料:投資信託を購入する際に、販売会社に支払う手数料(つみたてNISAはこれが無料な事が対象商品の条件)
- 信託財産留保額:投資信託を解約する際に投資家が支払う手数料(つみたてNISAでは一部の投資信託のみ設定されてる)
- 信託報酬:運用会社などに対して運用期間中、ずっと支払う手数料
- 隠れコスト:売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で料率が具体的に記載されていない手数料
投資信託のコストの内訳は、簡単に言うと上記の4つだと思って下さい。
投資信託を購入する際や解約する際に支払う購入時手数料や信託財産留保額は、最近は無料の銘柄も多いですね。

出典:目論見書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
今回の投資信託は目論見書を見ると、信託報酬は年0.216%(税抜0.20%)で、購入時手数料や信託財産留保額はかかりません。
では実際のコストはいくらだったか、運用報告書を見てみましょう。

出典:2ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
信託報酬はたしかに0.216%と目論見書通りのコストになってますね。
ただし、ここで注意しなくてはいけないのが隠れコストの存在です。
隠れコストは、売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で事前に料率が具体的に記載されていない手数料の事です。
たとえば売買委託手数料は、投資信託で投資する株式などを売買する際に発生する費用なので、あらかじめいくらかかるのかが分からないというわけです。
今回で言うと一番下まで行くと、合計で0.251%と記載されていますね。
- 信託報酬0.216%+隠れコスト0.035%=実質コスト0.251%

4.組入れファンドの概要
①投資対象資産や投資対象国の再チェック

出典:10ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
目論見書を読んだ際に、投資対象資産や投資対象国は見ていると思いますが、改めてチェックしておきましょう。
その投資信託が株式や債券など何に投資しているか、そしてその国はどこか…などですね。
決算期ごとに少し中身が変わっている事もあるので、さっとでも見ておくと良いですよ。
目論見書の見方を再度知っておきたい方は、こちらの記事も読んでみて下さい↓

まとめ:【5分で読める】投資信託の運用報告書の見方|運用実績をチェックしよう
①運用実績
- 決算期での基準価額と純資産の推移は
- 分配金はいくらか
②手数料
- 隠れコストを含めた実質コストはいくらか
③組入れファンドの概要
- 投資対象資産や投資対象国の再チェック
投資信託の運用報告書は、最初にお伝えした通り慣れれば5分ほどで読めてしまいます。
今回のようにチェックする部分を絞っていけば、そこまで難しくはありませんね。
投資信託は気軽に分散投資ができる商品ですが、始めた後も運用報告書は確認するようにしておきましょう。
NISAやiDeCoで投資信託を考えている方にも大事な知識なので、忘れそうになったらこの記事を再度読んでみて下さい!
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