つみたてNISAでリバランスは必要?メリットや方法とあわせて解説!

つみたてNISAでリバランスは必要か気になりますよね。
結論から言うと、ポートフォリオによっては不要なケースもあります。
やや面倒に感じるリバランスですが、その後のパフォーマンスにも関わってくるので、しっかり覚えておきましょう。
「そもそもリバランスって何だっけ?」という方にも分かりやすく解説していきます!
- リバランスにはリスクを抑え、リターンを上昇するメリットがあるので基本的には考えた方が良い
- つみたてNISAは比率が下がった投資信託を買ってリバランスするのがベター
- 後述するリスク許容度「高」の際のみ、リバランスは行うことを推奨
0.そもそもリバランスとは?
リバランスとは一言で言うと、「崩れたバランスを元に戻す事」だと思って下さい。
たとえば、株式を50%、債券を50%持っているとします。
簡単に言うと、株式の方がハイリスクハイリターン、債券の方がローリスクローリターンのイメージでOKです。
ずっと保有していると、株式の方が値上がりしてきた事で、株式:債券=70%:30%になりました。
いっけん良い事のように思えますが、これだと株式の比率が上がっているので、暴落が来た時に下落の幅も大きくなってしまいます。
つまりリスクが当初より高くなっているので、もともとの比率に戻す方法を考えてみましょう。
比率を戻すリバランスの方法は2種類で…
- 株式を売る
- 債券を買う
リバランスの方法は2種類あって、ここでは株式を売るか債券を買うかの選択肢がありますね。
このように、つみたてNISAで保有する投資信託も日々の運用によってバランスが崩れてくるので、定期的にリバランスを検討する必要があるという事です。
ただし頻繁なリバランスは逆効果になる可能性もあるので、1年に1度くらいの頻度で確認した上、当初のポートフォリオから10%以上のズレが生じた際でOKだと思います。
1.リバランスのメリット
①リスク(値動きの幅)をコントロールする事ができる
先ほど紹介した通り、株式の比率が高くなると基本的にはリスク(値動きの幅)が大きくなります。
想定していたよりリスクが大きくなると、暴落時のマイナスも増加するので、自分が許容できる範囲で値動きを抑える必要があります。
そのため、リバランスを行う事により、リスクをコントロールする事は大事ですね。
②パフォーマンスの向上が期待できる
リバランスを定期的に行うと、その後のパフォーマンスの向上が期待できるというデータがあります。
これはそこまで難しい話では無く、リバランスを通して「安い時に買うor高い時に売る」という流れができるからですね。
リスクをコントロールできて、リターンの上昇も期待できるリバランスには、確かにメリットがある事は間違いないでしょう。
2.つみたてNISAでのリバランス方法
比率を戻すリバランスの方法は…
- 比率が上がった投資信託を売る←枠の再利用ができないつみたてNISAだともったいない
- 比率が下がった投資信託を買う←こっちが本命なはず
では、実際につみたてNISAで購入した投資信託のリバランス方法を考えてみましょう。
基本的には先ほどお話した通り、比率が上がったものを売るか、比率が下がったものを買うかでリバランスする2種類があります。
が、つみたてNISAでは売却した分の再利用ができませんし、また長期運用を目的としているのに途中で売ってしまうのはもったいないでしょう。
なので基本的には「比率が下がった投資信託を買う」を目的とした積立額の変更が本命になると思います。
積立額の変更自体はすぐできるので、そこまで手間もかからないでしょう。
3.つみたてNISAでリバランスは必要か検証してみた
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] じゃあ実際にリバランスが必要か検証してみようか[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] お願いします![/speech_bubble]では本題として、つみたてNISAでリバランスは必要か検証してみましょう。
前提として、投資信託1本のみならばリバランスは不要ですが、万が一の早期償還などの可能性を考えて、3本など複数に分散して積立する事を推奨します。

またこれが若干ややこしいのですが、現状つみたてNISAの対象商品は債券100%の銘柄が無いので、債券を入れる際はバランスファンドを入れる必要があります。
なので、つみたてNISAだけで綺麗に株式と債券を分けた投資信託をそれぞれ保有する事はできません。
よって、ここでは以下の記事で私が推奨している、リスク許容度別のおすすめ投資信託の保有例で考えてみる事にします▼

①リスク「高」のおすすめ投資信託3選
②リスク「中」のおすすめ投資信託3選
③リスク「低」のおすすめ投資信託3選
①リスク「高」でのリバランスの必要性<あり>
リスク「高」では、株式100%持つ積極的な運用としています。
上記がおすすめ3銘柄の中身(ポートフォリオ)ですが、だいぶ米国に偏っていますね。
(全世界型株式を選んでも、米国が半分以上の比率になるので若干仕方ありませんが)
全部トータルすると、だいたい「米国:その他の国=67%:33%(2:1)」の比率になるでしょう。
なので、米国が好調な際に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の比率が上がってきた際は、定期的に見直すのが望ましいと思います。
また、もう少し綺麗に投資する国を分けたいという方は、「先進国株式」「国内株式」「新興国株式」など特定の投資対象で構成された投資信託を選ぶと良いでしょう。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-kangae.png” name=”ペンタごん”] どうしてもリバランスって面倒だと思っちゃうんだよな…[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] どうしてもしないといけないものでもないから、1年に1度くらいでポートフォリオを見て考えれば良いよ[/speech_bubble]
②リスク「中」でのリバランスの必要性<なし>
リスク「中」は40~50%ほど債券の比率を増やしています。
バランスファンド3つで構成しているため、すべてリバランスを自動で行ってくれます。
そのため、手動でのリバランスは不要ですね。
③リスク「低」でのリバランスの必要性<なし>
最後に、債券比率が高いリスク「低」。
どの銘柄も債券比率が70~80%なので、だいぶ保守的なポートフォリオになっていますね。
こちらもすべてバランスファンドなので、手動でのリバランスは不要です。
4.【参考】つみたてNISA口座以外の課税口座も含めてのリバランス
つみたてNISAは年間40万円までしか枠がないので、それ以上購入する際は特定口座などを使用する必要があります。
そこで大事なのは、つみたてNISA以外の口座も含めたポートフォリオ(資産配分)で考えるという事ですね。
口座が分かれていても、自分のお金が何に投資されているかをトータルで見て管理する必要があります。
個人的には非課税を最大限に活かす為、つみたてNISAで株式100%を持って、債券を特定口座で持つという考え方が良いと思います。
5.まとめ:つみたてNISAでリバランスは必要?メリットや方法とあわせて解説
最初にお話した通り、リバランスはリスク低下やリターン上昇などのメリットが期待できます。
ただリスク許容度に合わせたポートフォリオによっては、自動でリバランスをしてくれる投資信託もあるので不要でOKな場合もありますね。
今回のケースでは、リスク許容度「高」の際のみリバランスの検証が必要という結論になりました。
あなたもさっそく今のポートフォリオを改めて確認して、リバランスが必要かチェックしてみましょう!
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