【初心者向け】つみたてNISAのおすすめ投資信託|まずはこの3銘柄から選ぼう

つみたてNISAを始めようとしたは良いものの、何を選べば良いか迷いますよね。
長い運用期間がある分、最初に商品をきちんと知っておくのが重要と言えるでしょう。
「なんでこの商品を選んでしまったんだ…」と将来後悔しないよう、今のうちにきちんと知っておきましょう。
つみたてNISAで選べる投資信託は現時点で170本程度しかないので、選び方がわかればそこまで難しくありませんよ!
- 初心者の方は、以下3銘柄に1,000円ずつ積立するのがおすすめ
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
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0.そもそもつみたてNISAとは?
つみたてNISAは、投資の裾野を広げるため2018年にできた新しいNISA(少額投資非課税制度)です。
2014年から始まった一般NISAは、選べる投資商品の数が多く、中には金融庁としても推奨できない高コストな商品などが混ざっているという課題がありました。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下に限定
- 信託契約期間が無期限または20年以上
- 分配頻度が毎月でない
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていない
そこで、上記の厳しい条件をクリアした商品のみが対象となっているのが、このつみたてNISAなのです。
最長20年間にわたり、積立投資で得た利益に税金がかからない制度として人気が集まっているんですね。

1.つみたてNISAでおすすめ投資信託を選ぶのがなぜ大事?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-kangae.png” name=”ペンタごん”] つみたてNISAだけでもこんなにあるのか…選ぶのがムズイ[/speech_bubble]つみたてNISAの対象商品が厳選されているといっても、170本程度の銘柄の中から自分で選ぶ必要があります。
初心者にとっては「どれにすれば良いの?」と迷ってしまいますよね。
何に投資しているか分からずに選んでしまうと、含み損になった時に慌ててしまいます。
なので、事前におすすめの投資信託を知っておくと、運用方針も定まって長く続けやすくなるというわけですね。
2.つみたてNISAの投資商品は投資信託
これは大事な前提知識になりますが、つみたてNISAの投資商品は、投資信託です。
投資信託は文字通り、『専門家に投資を信じて託す』事だと思って下さい。
投資家から集めた資金をファンドとして、まとめて運用します。
あとは、その投資信託の運用方針に沿って投資先が決まるというイメージです。
投資信託の中身については、様々なお店が入っているデパートのイメージが分かりやすいと思います。
運用先が一つだけにならず、日本や海外の株や債券などを組み合わせて一つの商品になるので、分散投資が気軽にできるんですね。
このようにポートフォリオ(運用の組み合わせ)は、その投資信託ごとに様々です。
何十もの国の株や債券に分散して投資している投資信託もあります。
なので、かならず目論見書(投資信託の説明書)をチェックしてから決めるのが大事ですね。

3.つみたてNISAでは株式と債券、どちらに投資するのがベターか
投資信託が何に投資をしているかについては、基本的に債券と株式を知っておきましょう。
分かりやすく言うと債券は比較的値動きが小さくローリスクローリターン、株式は債券より値動きが大きくハイリスクハイリターンだと思って下さい。
さらに国内外の地域とあわせて、「日本の債券」や「米国の株式」というように投資対象が決まるイメージです。
そのうえで僕の考えをお話すると、つみたてNISAは基本的には株式を多めにする方がベターです。
その理由を2つに分けて紹介しますね。
①積立投資は値動きが大きい方が効果がある
つみたてNISAはその名の通り積立しか選べず、一括で投資する事ができません。
なので上記のように相場が上下に大きく動きながらも、最終的に右肩上がりとなるなら積立投資との相性が良いと考えられます。
たとえば、スタートの購入単価が50円だったものを毎月積立したとします。
上記のように価格が大きく変動すると、計5回での平均購入単価は44.4円になりました。
上下の幅が大きい分、下落した時に安く買えるという点がメリットなんですね。
②利益が非課税になるので、リターンを取りに行くとメリットを最大限生かせる
またつみたてNISAでは投資益が非課税になるのが魅力なので、基本的にはリターンを取りに行くとメリットを最大限生かせる点もあるでしょう。
つみたてNISAは最長20年間の非課税期間があるので、長期で運用すればそれだけの利益が見込めますしね。
ただし、株式の比率を上げればその分暴落時のマイナスも大きくなるので、自分がどれだけリスク(値動きの幅)を許容できるかという視点も大事にしましょう。
4.つみたてNISAの投資信託はコストとリスク許容度で選ぼう
- コスト(手数料):つみたてNISAは基本的に、信託報酬のみチェックでOK
- 株式と債券の比率:株式多めだとハイリスクハイリターンになるが、自分がどれくらいの値動きに耐えられるか(リスク許容度)
では、実際におすすめの投資信託を選んでおきましょう。
選ぶポイントとして、コストとリスク許容度の2つについて説明しますね。
- 購入時手数料:投資信託を購入する際に、販売会社に支払う手数料(つみたてNISAはこれが無料な事が対象商品の条件)
- 信託財産留保額:投資信託を解約する際に投資家が支払う手数料(つみたてNISAでは一部の投資信託のみ設定されてる)
- 信託報酬:運用会社などに対して運用期間中、ずっと支払う手数料
- 隠れコスト:売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で料率が具体的に記載されていない手数料
投資信託のコストの内訳は上記の通りですが、基本的には信託報酬と隠れコストのみチェックすればOKです。
購入時手数料はつみたてNISAの対象商品はすべて無料ですし、コストを競い合っている優良商品は信託財産留保額も基本ゼロになっているので。
なのでおすすめする投資信託では、信託報酬と隠れコストを含めた実質コストを目安として置いておきます。

で、もう一つはリスク許容度すなわちどれだけの値動きを自分が受け入れられるかですね。
先ほど紹介した通り、私は株式多めを推奨しますが、それだと年10%以上前後する時もあります。
リスクとリターンの考え方は、以下の記事を参考にして下さい↓

「自分がどれだけ値動きを受け入れられるかなんてわからん!」という方は、とりあえず次に紹介する銘柄を月1,000円ずつ、合計で月3,000円程度の少額から始めてみると良いですよ。
株式100%のハイリスクハイリターン投資信託や、株式30%のローリスクローリターン投資信託を次に紹介しています。
インデックスファンドかアクティブファンドかの視点もありますが、ここでは分かりやすくインデックスファンドだけに絞って紹介します。
つみたてNISAのアクティブファンドについては以下の記事どうぞ↓

5.つみたてNISAのおすすめ投資信託を紹介!
では実際に、おすすめの投資信託を3つ紹介しますね。
攻めの株式100%や守りの株式30%を持って比較し、自分がどれくらい損失に耐えられるかを知る事が大事です。
慣れてきたら①の株式100%を多めにするなど、自分でアレンジしてOKですよ。
①株式100%の「攻め」投資信託
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 株式100%のハイリスクハイリターン![/speech_bubble]まずはハイリスクハイリターンの、株式100%の投資信託を紹介します。
利回りが期待できる分、値動きが激しくなりやすいのでその点は注意しましょう。
①-1 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- コスト:信託報酬 年率0.1696%(実質コストは約0.3%)
- 株式の割合:100%(米国株式)
まずは自分も投資している米国株式100%の楽天VTIです。
米国株式だけの投資信託は非常に人気ですが、理由としては米国経済の過去の好調具合が背景にあるんですね。

出典:Bloomberg
上記はアメリカ全体の株式市場の指数となるCRSP USトータル・マーケット・インデックスですが、米国の株式市場は右肩上がりが続いています。
楽天VTIはこれ1つで米国株式全体(約4,000銘柄)に投資するイメージですので、手軽にアメリカの成長の恩恵を受ける事が出来るんですね。
世界の時価総額ランキング(6月26日) pic.twitter.com/fGW26WIv3x
— 世界四季報(セカ報) (@4ki4) June 30, 2019
世界の時価総額ランキングを見ても、トップ10のほとんどが米国企業という現状も、米国を推す人達の理由となっているでしょう。
私もつみたてNISAを始めた時から保有している投資信託ですよ。
①-2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- コスト:信託報酬 年率0.162%(実質コストは約0.25%)
- 株式の割合:100%(米国株式)
参考までに、先ほどの楽天VTIと似た商品が、こちらのeMAXIS Slim 米国株式です。
簡単に言うと、楽天VTIは小型株も含めた米国全体に投資、eMAXIS Slim 米国株式は大型株で構成されているという違いだと思って下さい。
ただそこまで大きな違いはないので、初心者は特に気にする必要は無いかと。
とりあえず米国株式100%は、先ほどの楽天VTIかこのeMAXIS Slim 米国株式を選ぶと良いでしょう。
①-3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- コスト:信託報酬 年率0.15336%(実質コストはまだ不明)
- 株式の割合:100%(全世界株式)
米国だけでは何が起こるか分からないし不安!という方は、世界全体に投資できるイメージのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が良いでしょう。
日本・先進国・新興国の株式にまとめて投資する事ができるようになっており、コストもかなり抑えられている事で人気ですね。

出典:モーニングスター
上記がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が連動するACWIのチャートです。
リーマンショックの際(2008~2009)に大きく下がってますが、そこを除くと過去15年でも右肩上がりですね。
上記が、ACWIの国別の投資比率(2019年6月28日時点)です。
世界全体に投資といっても、アメリカだけで50%以上の比率となっているので、米国に依存している事は変わらないと言えるかもしれませんね。
②株式37.5%の「バランス」投資信託
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-kangae.png” name=”ペンタごん”] やっぱりちょっと値動きが激しすぎるのは怖いかも…[/speech_bubble]リスク「中」では、株式の比率が40%程度になるように選んでいます。
バランスファンドがメインとなるので、リバランスも自動でやってくれる点が特徴ですよ。
②-1 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- コスト:信託報酬 年率0.1512%(実質コストは約0.23%)
- 株式の割合:37.5%(国内・先進国・新興国株式)
まずは人気のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)。
リバランスも自動でやってくれるので、つみたてNISAにとって悪手となる売却でのリバランスをする必要もありません。
(つみたてNISAは非課税期間が長く取れるので、基本売却せずに長期保有していた方がリターンが望める)
株式37.5%って意外と低くない?と思うかもしれませんが、REIT(不動産投資信託)も比較的値動きが激しいです。
なので、他の2銘柄に比べてはミドルリスクミドルリターンになると思って下さい。
③株式30%の「守り」投資信託
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] とにかく安定してリターンを狙いたい![/speech_bubble]リスク「低」では、株式の比率が30%程度になるように選んでいます。
値動きができるだけ小さいまま運用したいという方におすすめです。
(ただしその分、長期運用でのリターンも小さくなる傾向があります)
③-1 三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
- コスト:信託報酬 年率0.2376%(実質コストは0.257%)
- 株式の割合:30.0%(国内・外国株式)
こちらの三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)は株式が30%しか入っていません。
値動きが少ないので、暴落が起きても比較的マイナスの幅が小さくなりますね。
なお、現状のつみたてNISAの銘柄は債券100%は無いので、ローリスクローリターンだとこれくらいの比率になります。
国内債券だけで55%と、かなり手堅い運用が期待できますね。
運用実績が豊富なのも魅力です。
6.実際、この3銘柄の投資信託を持っていたらどうなったか

引用: eMAXIS Slim米国株式|楽天証券HP
- 2019年大きく下がった8月1日~6日を比べると…
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI):-7.5%
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) :-3.7%
- 三井住友・DC年金バランス30(債券重点型):-1.4%
上記のように、この3銘柄を持って運用を続けていると、値動きに差が出てきます。
①の株式100%だけだと大きなダメージになりそうだったので、②や③を持つメリットが分かるはずです。
このようにして、自分がどれくらいの損失を許容できそうか分かったら、あとは自分なりにアレンジしていくのが大事でしょう。
7.まとめ:【初心者向け】つみたてNISAのおすすめ投資信託|リスク許容度別に紹介!
いかがだったでしょうか。
つみたてNISAは投資益が非課税になる、非常にお得な制度である事は間違いありません。
本記事を参考に、おすすめの投資信託を選んでさっそくつみたてNISAを始めてみて下さい!
つみたてNISAは楽天証券がおすすめです。
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