【売り時は?】つみたてNISAの20年後の出口戦略を検証してみる

[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] つみたてNISAの売り時って決めてる?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] まったく考えてなかったです![/speech_bubble]■つみたてNISAの出口戦略
・基本は非課税期間をフル活用
・20年過ぎても無理して売る必要無し
・途中でどうしても現金化したければ、必要な分だけ売る
・出口で暴落来たら、慌てず回復を待ちながら徐々に崩す(いっぺんに各非課税期間の期限は来ない)全て天井で売ろうと欲張らない事が大事だと思う
— 小林亮平 / 資産形成ブログ (@ryoheifree) July 29, 2019
つみたてNISAはお得な制度に間違いないですが、出口を考えずに始めていませんか?
流行りに乗ってとりあえず始めたは良いものの、リーマンショック級の暴落が来たら焦って売ってしまう人がおそらく続出すると思います。
リーマンショックでは世界の株式時価総額の約60%が失われたと言われているので、何も準備しておらずに直面すると、冷静な判断ができないのも無理はありません。
そうならないよう、何となくでも自分なりの出口を考えておきましょう。
つみたてNISAはまだ始まって間もない制度なので最適解を見つける事は難しいですが、私の考える売り時を整理しておきますね。
投資初心者の方にも分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にどうぞ!
- 大前提として、途中で売らず20年間の非課税期間をフルに使うのがベター
- 非課税期間を過ぎても、課税口座に移るだけなので、無理して売る必要はない
- 「必要な分だけ都度売る」出口戦略が有効
- 暴落が来ても慌てず、必要な分だけ売って、あとはコツコツ積立を続けよう
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0.そもそもつみたてNISAとは?
つみたてNISAは、投資の裾野を広げるため2018年にできた新しいNISA(少額投資非課税制度)です。
2014年から始まった一般NISAは、選べる投資商品の数が多く、中には金融庁としても推奨できない高コストな商品などが混ざっているという課題がありました。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下に限定
- 信託契約期間が無期限または20年以上
- 分配頻度が毎月でない
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていない
そこで、上記の厳しい条件をクリアした商品のみが対象となっているのが、このつみたてNISAなのです。
最長20年間にわたり、積立投資で得た利益に税金がかからない制度として人気が集まっているんですね。

1.つみたてNISAは途中で売らない方がベター
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 720万円が1,200万円に!?[/speech_bubble]大前提として、つみたてNISAは途中で売らずひたすら積立を続ける戦略がベターです。
月3万円積立したとして、年利5%程度で20年間運用だと、元本720万円は1,200万円まで増える計算となります。
つみたてNISAは利益が非課税になるという大きなメリット上がるので、基本的には長期積立で複利を味方につけていきましょう。

2.つみたてNISAは非課税期間20年を過ぎても、無理して売る必要は無い
つみたてNISAの非課税期間が終わり、何も手続きをしないとそのまま課税口座に移され、その後は課税対象となります。
なので選択肢は以下の2つですね。
- 非課税期間が終了するまでに売却
- そのまま課税口座に移す
大事なのは、非課税期間が終わったらからといってすぐに売却する必要は無いという事です。
売却タイミングで暴落が来ているなら、もちろんそのまま持っておいても構いませんよ。
非課税期間中に値上がりした分については、課税口座に移る時点で購入価格が変更になるため、税金はかかりません。
ただ、非課税期間が終わって課税口座に移った後の値上がり部分については課税されます。
いずれにしても、非課税期間20年を過ぎても無理して売る必要無しという事は知っておきましょう。
3.「必要な分だけ都度売る」出口戦略がつみたてNISAでは有効
先ほどのつみたてNISAの仕組み図をもう一度見てみましょう。
これも大事なポイントですが、つみたてNISAで毎年積立していた分はいっぺんに期限は来ません。
たとえば2019年に買った分のみ、2038年に非課税期間が終了となります。
なので、基本的には「必要な分だけ都度売る」という出口戦略が最も理にかなっていると言えるでしょう。
仮に40万円必要となったらその分だけ売って、残りはひたすら持っておく…というイメージですね。
いっぺんに売却してしまうと、直近で積立した分ほどまだ非課税期間が残っているのでもったいない事になってしまいます。
売る金額があいまいであれば、毎年5%というように定率で崩す考え方でOKだと思います。
複数本の銘柄でつみたてNISAをしているならなら、各銘柄それぞれ同じ割合でバランス良く売るのが良いでしょう。

4.つみたてNISAの出口で暴落が来たら、売り時はどうする?
「つみたてNISAの出口で暴落来たらどうしよう?」と悩む方も多いと思います。
ただこれも考え方は先ほど同じで、そもそも出口で100点を取ろうと思わない事が大事でしょう。
つまりすべて相場の天井で売ろうと欲張らずに、必要な分だけ都度売却していき、あとは持ち続ける事で市場の回復を待つ事が最善かと考えられます。
先述の通り、つみたてNISAで毎年積立していた分はいっぺんに期限は来ないので、慌てずに積立を続けておきましょう。

出典:モーニングスター
暴落が来たらつい売ってしまいそう…と不安な方は、上記のチャートを見て下さい。
これは人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が連動するACWIのチャートです。
リーマンショックの際(2008~2009)に大きく下がってますが、その後は右肩上がりが続く結果となりました。
暴落時こそ積立を続ける事で、安く多くの量を買う事ができるので、長期積立なら逆にチャンスと考えても良いと思います。
ちなみに運用期間が長くなり出口が近づいてきたら、スイッチング(今持っている投資信託を売り、別の投信を買い換える事)を考える方もいるでしょう。
よくあるケースとして、ハイリスクハイリターンの株式の保有から、ローリスクローリターンの債券にスイッチングする手法ですね。
ただつみたてNISAでスイッチングを行うと、新規購入の場合と同様に非課税投資枠を利用してしまいます。
なので年間の非課税投資枠40万円を使い切っている場合は、スイッチングはできませんので注意しましょう。
5.まとめ:【売り時は?】つみたてNISAの20年後の出口戦略を検証してみる
つみたてNISAは利益に税金がかからないお得な制度なので、基本的には長期積立してどんどんリターンを増やす事を考えましょう。
その上で、どうしても必要になった資金については、都度売りながら崩していくやり方でOKだと思います。
最初にお伝えした通り、暴落が来たら焦って売ってしまう人がおそらく続出するでしょう。
そうならないよう、あなたも自分なりの出口を事前に考えておくと良いですよ!
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