【元銀行員が解説】つみたてNISAとは?メリットやデメリット、おすすめの商品まで網羅!

「つみたてNISAについて知りたい!」と思ったあなたへ、この記事で分かりやすくまとめていきますね。
結論を言うと、つみたてNISAは投資初心者や、コツコツ運用したい方におすすめです。
最長20年と長い期間で、運用で得た利益に税金をかからなくできるんですね。
「そもそも普通のNISAとどう違うの?」という疑問にもお答えするので、ぜひこの機会に知っておきましょう!
- つみたてNISAはNISAの制度の1つで、積立に特化
- 一般NISAより非課税になる期間が長い(その代わり年間の非課税枠が小さい)
- 投資商品も厳選されていて、初心者でも選びやすい
- つみたてNISAは楽天証券での開設がおすすめ
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「そもそもNISAって何だっけ?」という方は、先に以下の記事をどうぞ↓

0.NISAには3種類ある|投資初心者にはつみたてNISAがおすすめ
- NISA:一般的NISAともいわれる。毎年120万円が非課税で期間は5年間。一括で投資しても積立でもOK
- つみたてNISA:積立に特化したNISA。毎年40万が非課税で期間20年。対象は厳選した優良商品
- ジュニアNISA:19歳までの子が利用できるNISA。毎年80万が非課税で期間5年。口座管理は親など
まずおさらいとして、NISAは全部で3種類あります。
一般NISAは毎年120万円の非課税枠で期間は5年、つみたてNISAは毎年40万の非課税枠で期間20年。
つまり年間で買える額は一般NISAの方が大きい分、税金がかからない期間はつみたてNISAの方が長いです。
なのでコツコツ長期で運用したい方にはつみたてNISAがおすすめといえます。
あとは選べる投資商品も異なっていて、一般NISA対応の商品は幅広いです。
一方でつみたてNISAは厳選された商品160本程度のため良い商品が多いですよ。
なので僕は個人的に、投資初心者にはつみたてNISAをおすすめしてます。
1.そもそもつみたてNISAとは?
①積立に特化した新しいNISA(少額投資非課税制度)
つみたてNISAは、投資の裾野を広げるため2018年にできた新しいNISA(少額投資非課税制度)です。
2014年から始まった一般NISAは、「損しそうで投資が怖い…」という人が多く、あまり浸透しませんでした。
そこで、日本人が好むコツコツ積立に特化したのが、このつみたてNISAなのです。
最長20年間にわたり、積立投資で得た利益に税金がかからない制度として人気が集まっているんですね。
②つみたてNISAで利用できる商品は?
つみたてNISAは政府の肝いりで始まった制度のため、国もかなり力をいれています。
なのでつみたてNISAを利用できる商品は、かなり厳選されているんですね。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下に限定
- 信託契約期間が無期限または20年以上
- 分配頻度が毎月でない
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていない
具体的には上記の通りで、販売手数料(購入時の手数料)がゼロで、信託報酬(毎年かかる手数料)が一定の水準以下である事などです。
今現在、投資信託だとコストがかなり抑えられた160本程度のみしか、つみたてNISAは利用できないんですね。
手数料がぼったくりとも言える商品を買う心配もないので、つみたてNISAなら初心者にとっても安心というわけです。
③つみたてNISAは月100円から始められる
つみたてNISAは、楽天証券などなら月100円からでOKです。
MAXでも年間40万円しか購入できる枠が無いので、毎月に直すと3万円程度が上限ですね。
おこづかいから始める事ができるのも良いですね。
2.つみたてNISAのメリット
①投資で得た利益が最長20年間、非課税になる
たとえば投資で得た利益を10万円とします。
このうち、20.315%が税金として取られてしまいますので、あなたの手元に残る利益は8万円程度です。
しかしNISAを使うと得た利益に税金がかからないので、あなたは10万円まるまる利益として得る事ができるのです。
これは嬉しいですよね、気軽に投資を始めてみようというきっかけになると思います。
②一般NISAより非課税期間が長く、商品も厳選
一般NISA | つみたてNISA | |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
年間の非課税枠 | 120万円 | 40万円 |
投資商品の選定 | 株・投資信託・ETF・REIT | 投資信託・ETF (低コストの商品に厳選) |
つみたてNISAは、一般NISAがあまり普及しなかった事を受け改良された制度です。
なので、一般NISAと比較しても非課税期間や投資商品の選定などでメリットがあるんですね。

3.つみたてNISAのデメリット

①一般NISA比べて購入できる枠が小さい
一般NISA | つみたてNISA | |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
年間の非課税枠 | 120万円 | 40万円 |
投資商品の選定 | 株・投資信託・ETF・REIT | 投資信託・ETF (低コストの商品に厳選) |
先ほどの表をもう一度見てみましょう。
一般NISAは年間の非課税枠120万円に対し、つみたてNISAは年間の非課税枠が40万円とやや小さいですね。
しかし、投資初心者はまず少額から始める事が大事なので、これは大したメリットではないと言えるでしょう。
年40万円の枠なら、月33,000円程度まではMAXで積立できますしね。
②損失を出すとマイナス効果がある
つみたてNISAはその性質上、投資で利益が出ないとメリットが発揮されません。
それどころか、NISA口座と通常の口座とは損益通算(簡単に言うと損失を他での利益と通算して税金を安くする仕組み)ができないので、損失を出すと逆にマイナス効果があるんですね。
③始めるまでに時間かかる
つみたてNISA口座は税務署の審査なども必要なので、開設までに時間がかかります。
口座開設自体は無料で出来るので、気になったら先に申請だけしておくのが良いですよ。
④つみたてNISA口座は1人1つしか作れない
つみたてNISA口座は基本、1人1つしか作る事ができません。
なので複数の金融機関では開設できず、1つ選ぶ必要があるのです。
特にメガバンクなどでの投資信託商品は手数料が高いのも多いので、ネット証券での開設がベターですよ。
なお、すでに一般NISA口座を作ってしまった方は、つみたてNISAを開設し直す必要があります。


⑤非課税枠の再利用ができない
つみたてNISAは年間40万円の非課税枠があります。
この枠は使いきりのイメージなので、たとえばその年に購入した投資信託を年内に売却し、空いた枠を再利用する事はできません。
売却せずにひたすら積立するなら特に気にしなくて良いですが、一応覚えておきましょう。
また年間の非課税投資枠の未使用分は、翌年以降に繰り越せないのでご注意。
⑥特定口座ならできる損益通算など不可
損益通算とは?
たとえばA投資信託で10万円損した時に、B投資信託で10万円利益が出ていれば損失と利益を相殺して税金を減らす事ができる。
異なる証券会社の口座同士でも可能。
普段使用する特定・一般口座とつみたてNISA口座での損益通算はできません。
この辺りはなかなか融通が利かない点なので、事前に知っておく必要がありますね。
また損失の繰越控除(3年間)もできません。
おそらくはつみたてNISAの制度設計上、短期間で売らないようにできるだけ長期で持たせようとした結果、損益通算も損失の繰越控除も不可とした狙いがあると思います。
つみたてNISAは長期保有を狙いとした制度なので、仕方ないかもしれませんね。
4.つみたてNISAの始め方|楽天証券での開設がおすすめ!

引用:楽天証券公式HP
- 楽天証券で総合口座を開設する
- つみたてNISA口座開設の書類を請求
- 書類に記入して送付
- 税務署での審査後、口座開設完了
- 投資信託など商品を購入
つみたてNISAは楽天証券で始めるのがおすすめです。
手数料が安い優良な投資商品もあって、評判も上々です。
月100円からのつみたても可能でポイントも貯まりやすいので、僕も愛用していますよ。
ネットからの申し込みで開設できるので、さっそく試してみて下さい!
先ほどもお話した通りつみたてNISA口座は1人1つなので、「気づいたら他のところで作ってしまった…」なんて事の無いように気をつけましょう。
申込方法などは、以下の記事で動画付きで解説しています↓

5.つみたてNISAでおすすめの商品(投資信託)は?
- ハイリスクハイリターン:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- ミドルリスクミドルリターン:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ローリスクローリターン:三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
つみたてNISAで投資信託を選ぶ際には、リスク(値動きの幅)とリターンを事前に知っておく事が大事です。
ただ、とりあえず始めてみたいという方は、まずはハイリスクハイリターン~ローリスクローリターンの3種類を選びましょう。
上記の3銘柄を月1,000円ずつ、合計で月3,000円積立する事にします。
リスク許容度がまだ分からない方は、月3,000円程度の少額から始める事が大事です。
その後の運用の成果を見て、どれくらいの値動きがあるのかを確認した上で、どれが自分に合うのかを知っていくのが良いと思います。
「リスクとリターンの考え方を詳しく知りたい!」という方は、以下の記事で解説しています↓

6.つみたてNISAで非課税期間が終わったらどうなる?
NISAの非課税期間が終わり、何も手続きをしないとそのまま通常の口座に移され、その後は課税対象となります。
なので選択肢は以下の2つですね。
- 非課税期間が終了するまでに売却
- そのまま通常口座に移す
大事なのは、非課税期間が終わったらからといってすぐに売却する必要は無いという事です。
売却タイミングで暴落が来ているなら、もちろんそのまま持っておいても構いませんよ。
上記の図を見て欲しいのですが、非課税期間中に値上がりした分については通常口座に移っても結果的には課税されません。
もちろん売却時に購入価格より値下がりしていたなら利益が出ないので、そもそも課税はされませんよ。
いずれにしろ、NISAで運用を始めたら売り時は自分でも考えておけると良いですね。


7.まとめ:【超初心者向け】つみたてNISAとは?メリットやデメリット、おすすめの商品まで網羅!
- つみたてNISAはNISAの制度の1つで、積立に特化
- 一般NISAより非課税になる期間が長い(その代わり年間の非課税枠が小さい)
- 投資商品も厳選されていて、初心者でも選びやすい
- つみたてNISAは楽天証券での開設がおすすめ
いかがだったでしょう。
つみたてNISAは長期間にわたって税金がかからないというメリットがあるので、投資初心者の方にもぜひ試してみて欲しいですね。
口座開設から商品の購入までも難しくはないので、簡単に始める事ができますよ。
あなたもさっそく、今から始めてみましょう!
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