【図解】投資信託の実質コスト・隠れコストの調べ方と計算方法は?

投資信託には隠れた手数料を含めた、実質コストがある事を知っていますか?
信託報酬ばかりに目を向けていると、本当の手数料が分からないので気を付けましょう。
実質コストは少しややこしく思うかもしれませんが、実際は簡単にチェックする事ができます。
初心者の方にも分かるよう、図解しながらできるだけ分かりやすく紹介していきますね。
投資信託を購入する上で必須のチェック項目となりますので、本記事をぜひ参考にして下さい!
[btn class=”gflw glow”]楽天証券
無料登録してみる[/btn]
1.そもそも投資信託のコスト(手数料)って?
- 購入時手数料:投資信託を購入する際に、販売会社に支払う手数料(つみたてNISAはこれが無料な事が対象商品の条件)
- 信託財産留保額:投資信託を解約する際に投資家が支払う手数料(つみたてNISAでは一部の投資信託のみ設定されてる)
- 信託報酬:運用会社などに対して運用期間中、ずっと支払う手数料
- 隠れコスト:売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で料率が具体的に記載されていない手数料
投資信託のコストの内訳は、簡単に言うと上記の4つだと思って下さい。
投資信託を購入する際や解約する際に支払う購入時手数料や信託財産留保額は、最近は無料の銘柄も多いですね。
なのでつみたてNISAでも、基本的に信託報酬のみチェックすればOKと言われています。
ただし、ここで注意しなくてはいけないのが隠れコストの存在です。
隠れコストは、売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で事前に料率が具体的に記載されていない手数料の事です。
たとえば売買委託手数料は、投資信託で投資する株式などを売買する際に発生する費用なので、あらかじめいくらかかるのかが分からないというわけです。
細かく見ていくと色々な手数料に分かれるので、本記事では隠れコストをひとまとめにしていくらかかっているかを調べる点に注目して、話を進めて行きます。
後ほど紹介する運用報告書から、運用の結果としてかかった隠れコストを調べた上で、信託報酬などを合計した実質コストを計算する必要があります。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-kangae.png” name=”ペンタごん”] うーん、正直めんどくさいな…[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] 信託報酬より実質コストがかなり高くなっているケースも実際にあるから、面倒でも知っておいた方が良いね[/speech_bubble]
2.投資信託の隠れコストの調べ方と、実質コストの計算方法
①投資信託の隠れコストは、運用報告書をチェック

出典:たわらノーロード 先進国株式|楽天証券
- 目論見書:投資信託の説明書。かならず事前に確認する必要あり
- 運用報告書:投資信託の運用結果が記載されたレポート。実質コストはこちらをチェック
投資信託に関する資料は、大きく分けて目論見書と運用報告書があります。
簡単に言うと目論見書は事前の説明書であり、運用報告書は事後のレポートだと思って下さい。

出典:目論見書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
上記の「たわらノーロード 先進国株式」を例に、まずは事前にチェックする目論見書から見ていきますね。
信託報酬は年0.216%(税抜0.20%)で、購入時手数料や信託財産留保額はかかりません。

出典:運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
こちらが運用報告書ですが、信託報酬は目論見書の通り0.216%です。
で、一番下まで行くと、合計で0.251%と記載されていますね。
- 信託報酬0.216%+隠れコスト0.035%=実質コスト0.251%
②【補足】運用期間が1年未満の際の実質コストの計算方法

出典:運用報告書(楽天・全米株式インデックス・ファンド)|楽天証券
まだ運用を開始して間もない投資信託などでは、運用期間が1年未満となっている運用報告書があります。
その際に年間の実質コストを知りたい際は、隠れコストを自分で計算し直す必要があります。
上記の楽天・全米株式インデックス・ファンドを例に、目論見書に記載されている信託報酬0.1696%(税込)を1年間の隠れコストとあわせて実質コストを算出してみます。
- 合計0.203%-信託報酬0.097%=0.106%(運用291日間での隠れコスト)
- 0.106%÷291日×365日=0.133%(1年間の隠れコスト)
- 1年間の信託報酬0.1696%(目論見書に記載)+1年間の隠れコスト0.133%=実質コスト0.3026%≒だいたい0.3%程度
上記のように、1年未満で表示されていた隠れコストを、日にち計算でおおよその年率に直します。
その上で目論見書に記載されている信託報酬を足せばOKなので、これも計算自体は簡単ですね。
3.投資信託の実質コストが高くなりがちなケースとは?
実質コストが高くなりがちな投資信託は…
- アクティブファンド:インデックスファンドに比べて頻繁に売買する事が多い
- 新興国関連のファンド:売買手数料や外貨建て資産の保管費用が高くなりがち
- 純資産の規模が小さいファンド:資産規模が小さくても一定額の保管費用等を払う必要があるから(運用開始したばかりのファンドも注意)
実質コストが高くなりがちな投資信託は、たとえば上記のあたりですね。
先ほどの楽天・全米株式インデックス・ファンドも、スタートして間もないという理由もあり、実質コストが若干高くなったと言われています。
目論見書の信託報酬だけ見ていると、実際どれくらいの手数料がかかっているか分からないので、保有している投資信託だけでも実質コストをきちんと調べておくようにしましょう。
4.まとめ:投資信託の実質コスト・隠れコストの調べ方と計算方法は?
最初にお伝えした通り、投資信託の実質コストは少しややこしく思うかもしれませんが、実際は簡単にチェックする事ができます。
NISAやつみたてNISA、iDeCoで投資信託の購入を考えている方も、必須の知識となるでしょう。
本記事を参考に、さっそく気になっている投資信託の実質コストを調べてみて下さい!
つみたてNISAは楽天証券がおすすめです。
楽天カードで決済すれば、1%がポイント還元されるので利用しない手はないですよ。
[btn class=”gflw glow”]楽天証券
無料登録してみる[/btn]


