【初心者向け】iDeCoのおすすめ投資信託|コストと年齢別に比較して紹介!

iDeCoを始めようとしたは良いものの、何を選べば良いか迷いますよね。
長い運用期間がある分、最初に商品をきちんと知っておくのが重要と言えるでしょう。
「なんでこの商品を選んでしまったんだ…」と将来後悔しないよう、今のうちにきちんと知っておきましょう。
iDeCoで選べる投資信託はそこまで多くないので、選び方がわかれば難しくありませんよ!
- iDeCoの商品は、元本確保型と元本変動型がある
- 基本的には、元本変動型で株式100%の投資信託を選ぶのがベター
- iDeCoは60歳まで引き出せないので、短期の値動きは気にせずリターンを最大限取りに行く
- ただし40歳後半~50代の方は債券などでリスクを抑えて安定運用に
- 楽天証券であれば、楽天VTIと楽天VTがおすすめ
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0.そもそもiDeCoとは?
■iDeCo(個人型確定拠出年金)とは…
- 個人:国や企業ではなく自分で用意する
- 確定拠出:拠出(出すお金)は決まってるが、いくらもらえるかは運用次第
※いくらもらえるか決まってるのは「確定給付」型 - 年金:60歳以降に受け取れる
iDeCoと聞くと分かりづらいですが、日本語での個人型確定拠出年金という言葉を分けるとイメージがしやすいですね。
特に、「個人型」と「確定拠出」に注目すると、理解が早いですよ。
年金は国や企業からももらえますが、そうではなく自分で用意するのが個人型の年金です。
私的年金とも呼ばれ、本記事で紹介しているiDeCoはまさに自分で用意する年金ですね。
またiDeCoは確定拠出と言って、出すお金は確定してますが、実際にいくらもらえるかは運用次第です。

1.iDeCoの商品は元本確保型か元本変動型から選ぶ
①元本確保型と元本変動型とは
- 元本確保型:定期預金など。あらかじめ決まった金利で運用され、元本と利息が確保(ただし年0.01%程度)
- 元本変動型定期預金に比べ大きなリターンが見込める :投資信託。元本の変動あるが、
iDeCoの対象商品は、大きく分けて元本確保型と元本変動型があり、両方から選ぶ事もできます。
ただ、基本的には元本変動型の中から選べばOKです。
元本確保型は定期預金などで運用され、元本が減らないですが利息もほとんどつきません。
たとえば楽天証券の定期預金商品だと、現時点で年0.01%なのでせっかくのiDeCoのメリットが活かせないですね。
一方で元本変動型で投資信託を選ぶと、短期的には元本割れの可能性もありますが、長期的には年5~6%前後のリターンも期待できます。
iDeCoは60歳まで引き出せない分、半ば強制的に長期運用となるので、投資信託を選ぶのが良いというわけですね。
あとでまた紹介しますが、特に20~40代の方は投資信託を選んで運用するようにしましょう。
②元本変動型で利用する投資信託についておさらい
投資信託は文字通り、『専門家に投資を信じて託す』事だと思って下さい。
投資家から集めた資金をファンドとして、まとめて運用します。
あとは、その投資信託の運用方針に沿って投資先が決まるというイメージです。
投資信託の中身については、様々なお店が入っているデパートのイメージが分かりやすいと思います。
運用先が一つだけにならず、日本や海外の株や債券などを組み合わせて一つの商品になるので、分散投資が気軽にできます。
なので、初心者にもおすすめの投資商品なんですね。

2.iDeCoの投資信託では株式と債券、どちらに投資するのがベターか
分かりやすく言うと株式は値動きが大きい、債券は株式に比べ値動きが小さい商品だと思って下さい。
そのうえで結論から言うと、iDeCoは基本的に株式100%を推奨します。
その理由を3つに分けて紹介しますね。
①iDeCoは60歳まで引き出せないので、短期間の値動きは気にしなくていい
iDeCoはもともと年金という性質上、原則60歳まで引き出す事ができません。
なので短期間の値動きを気にする必要は無く、自分が60歳になるまでの長期間でリターンを狙いに行けば良いんですね。
②利益が非課税になるので、リターンを取りに行くとメリットを最大限生かせる
またiDeCoでは投資益が非課税になるのが魅力なので、基本的にはリターンを取りに行くとメリットを最大限生かせる点もあるでしょう。
たとえば30歳でiDeCoを始めたなら、60歳まで30年間の非課税期間があるので、長期で運用すればそれだけの利益が見込めますね。

引用:NIKKEI STYLE
上記は米国市場の過去200年間の株式や債券の推移ですが、長期でもっとも上昇したのは株式だった事が分かります。
そのため、iDeCoのように長期間の運用であれば、株式への投資でリターンを狙いに行くのが王道と言えるでしょう。
③積立投資は値動きが大きい方が効果がある
iDeCoで投資信託を運用する場合、毎月5,000円などの積立となります。
なので上記のように相場が上下に大きく動きながらも、最終的に右肩上がりとなるなら積立投資との相性が良いと考えられます。
たとえば、スタートの購入単価が50円だったものを毎月積立したとします。
上記のように価格が大きく変動すると、計5回での平均購入単価は44.4円になりました。
もちろんこれは一例ですが、このように積立投資は値動きが大きいものと相性が良いと言えるでしょう。
上下の幅が大きい分、下落した時に安く買えるという点がメリットなんですね。
債券だと値動きがマイルドなので、たとえば上記のような比較的ゆるやかな右肩上がりが見られます。
そこでこちらも一例として、スタートの購入単価が50円でその後2円ずつ上昇していくと想定します。
すると、平均単価は53.8円となり積立でなく最初から一括投資した方が購入価格が下がるので良いと考えられますね。
当然、この考え方は各投資信託の実際の値動きによっても左右されますが、基本的には積立投資をするときは、値動きが比較的大きいものを選ぶと良いでしょう。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] Twitterのアンケートだと、ほとんどの人が株式100%で運営しているみたいだね[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] ただし次に紹介する通り、自分の年齢から運用期間を考えて選ぶのが大事だよ[/speech_bubble]【iDeCoやってる方、教えて下さい】
iDeCo口座のポートフォリオは、
①どうせ引き出せないから、リターン重視で株式100%
②値動きが気になるので、一応債券も入れてる
③元本確保で定期預金も入れてる— 小林亮平 / 資産形成ブログ (@ryoheifree) September 20, 2019
3.iDeCoのおすすめ投資信託|コストと年齢別で比較して選ぼう
- コスト(手数料):iDeCoは基本的に、信託報酬のみチェックでOK
- 年齢:運用期間が長く取れる若い人ほど、株式比率を高めて運用すると良い
では、実際におすすめの投資信託を選んでおきましょう。
選ぶポイントとして、コストと年齢の2つについて説明しますね。
- 購入時手数料:投資信託を購入する際に、販売会社に支払う手数料(つみたてNISAはこれが無料な事が対象商品の条件)
- 信託財産留保額:投資信託を解約する際に投資家が支払う手数料(つみたてNISAでは一部の投資信託のみ設定されてる)
- 信託報酬:運用会社などに対して運用期間中、ずっと支払う手数料
- 隠れコスト:売買委託手数料や保管費用、監査費用など、目論見書で料率が具体的に記載されていない手数料
投資信託のコストの内訳は上記の通りですが、基本的には信託報酬と隠れコストのみチェックすればOKです。
購入時手数料はつみたてNISAの対象商品はすべて無料ですし、コストを競い合っている優良商品は信託財産留保額も基本ゼロになっているので。
なのでおすすめする投資信託では、信託報酬と隠れコストを含めた実質コストを目安として置いておきます。

- 20~30代:株式100%で全米株式・全世界株式などに投資
- 40代:40前半なら基本的には株式100%、後半なら株式50%程度で残りに債券なども入れる
- 50代:株式30%程度で、債券や金の比率を多くして、安定した運用を狙う
で、もう一つは、年齢から運用期間を逆算してリスクリターンを考えるのが大事です。
先ほど紹介した通り、特に20~30代などの若い人には株式100%を推奨していますが、それだと年10%以上前後する時もあります。
つまり、運用期間が長く取れる若い人は基本的にハイリスクハイリターンを狙い、逆に60歳に近く運用期間が短い人はローリスクローリターンを重視すると良いというわけですね。
リスクとリターンの考え方は、以下の記事を参考にして下さい↓

iDeCoの投資信託は、私も愛用している楽天証券から選んでいきます。
楽天ポイントも貯まりやすくておすすめですよ。
①20~30代におすすめのiDeCo投資信託
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 運用期間が長くなるから、ハイリスクハイリターンの投資信託を選んでOKだね![/speech_bubble]ではまず、20~30代におすすめのiDeCo投資信託を紹介します。
人気の米国株式100%か、全世界株式100%の両方を選んでおくと良いですよ。
①-1 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天全米株式バンガード楽天DC)
- コスト:信託報酬 年率0.1596%(実質コストは約0.2%程度)
- 年齢:20~30代向け(株式と債券の比率:米国株式100%)
まずは自分も投資している米国株式100%の楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)です。
米国株式だけの投資信託は非常に人気ですが、理由としては米国経済の過去の好調具合が背景にあるんですね。

出典:Bloomberg
上記はアメリカ全体の株式市場の指数となるCRSP USトータル・マーケット・インデックスですが、右肩上がりが続いています。
楽天VTIはこれ1つで米国株式全体(約4,000銘柄)に投資するイメージですので、手軽にアメリカの成長の恩恵を受ける事が出来るんですね。
世界の時価総額ランキング(6月26日) pic.twitter.com/fGW26WIv3x
— 世界四季報(セカ報) (@4ki4) June 30, 2019
世界の時価総額ランキングを見ても、トップ10のほとんどが米国企業という現状も、米国を推す人達の理由となっているでしょう。
私もつみたてNISAで保有している投資信託です。
参考までに過去15年のリターンを見てみると、年8.5%のリターンとなっています。
人気の高い投資信託なので、iDeCoでも利用している方は多いですよ。
①-2 楽天・全世界株式インデックス・ファンド (楽天全世界株バンガード楽天DC)
- コスト:信託報酬 年率0.2196%(実質コストは約0.3%)
- 年齢:20~30代向け(株式と債券の比率:全世界株式100%)
米国だけでは何が起こるか分からないし不安!という方は、世界全体に投資できるイメージの楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)が良いでしょう。
先ほどの楽天VTIと別々に分けて投資するのも良いですね。
上記が、楽天VTの国別の投資比率(2019年6月30日時点)です。
世界全体に投資といっても、アメリカだけで50%以上の比率となっているので、米国に依存している事は変わらないと言えるかもしれませんね。
②40代におすすめのiDeCo投資信託
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 40代後半になってきたら、半分くらいは債券に投資しても良いね[/speech_bubble]続いて、40代におすすめのiDeCo投資信託を紹介します。
40代前半なら約20年ほど運用期間が取れるので、先ほどの20~30代と同じでOKでしょう。
40代後半で運用期間がやや短くなってきた方向けの商品を、挙げていきますね。
②-1 たわらノーロード 国内債券(ONEたわら国内債楽天DC)
- コスト:信託報酬 年率0.1512%
- 年齢:40~50代向け(国内債券100%)
もう少しリスクを下げて運用したい!という方はこちら。
国内の債券の中でも、特に信頼度の高い国債をベースに構成されており、安定した運用が期待できます。
コストも低い為、低リスクで運用したい方にはおすすめの商品ですよ。
②-2 たわらノーロード 先進国債券(ONEたわら先進国債楽天DC)
- コスト:信託報酬 年率0.1836%
- 年齢:40~50代向け(国内債券100%)
日本だけでなく他の国の債券も!という方はこちら。
米国を中心とした先進国の国債で構成されているので、先ほどの国内債券とあわせて持つと良いですよ。
③50代におすすめのiDeCo投資信託(定期預金)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-okane11.png” name=”ペンタごん”] 定期預金選んで、所得控除のメリット狙うのもアリ![/speech_bubble]50代の方は先ほどの債券比率をさらに高めて安定的に運用するのが良いでしょう。
また、元本確保型の定期預金を選んで所得控除のメリットをメインに狙うのもアリだと思います。
50歳以降に運用を始める方の注意点としては、下記のように受取可能な年齢が後ろ倒しになるので、気をつける必要があります。
通算加入期間 | 受取可能な年齢 |
---|---|
10年以上 | 60歳以降に受取可 |
8年以上 | 61歳以降に受取可 |
6年以上 | 62歳以降に受取可 |
4年以上 | 63歳以降に受取可 |
2年以上 | 64歳以降に受取可 |
1ヶ月以上 | 65歳以降に受取可 |
4.【補足】iDeCo以外の口座も含めたポートフォリオで考えよう
iDeCoは年間の上限枠があるので、それ以上購入する際は特定口座などを使用する必要があります。
そこで大事なのは、iDeCo以外の口座も含めたポートフォリオ(資産配分)で考えるという事ですね。
口座が分かれていても、自分のお金が何に投資されているかをトータルで見て管理する必要があります。
先ほど紹介したように株式100%持つなら、債券を特定口座で持つという考え方もあるので参考にして下さい。
5.iDeCoを株式100%で運用して、60歳が近づいてきたらどうする?
最後に、60歳が近づいた際の大事な売り時(出口)についてもお話しますね。
株式100%で持っておくと、暴落の際に大きく下がる恐れがあるので、55歳あたりから定期預金や債券などリスクの低い資産を増やしていくのが大事です。
- 株式を徐々に売却して、定期預金や債券に振っていく(スイッチング)
- 株式は売らずに積立額を減らして、定期預金や債券の積立比率を増やす(配分変更)
出口戦略で有効となるのはこの2パターンでしょう。
特に株式を売却する際は、一度に売らずに毎年コツコツ売却していくと、売却価格を比較的安定させる事ができますよ。
ちなみに株式を保有したまま、暴落が来てしまった!という方は、すぐに売らない事が大事ですね。
iDeCoは60歳以降は新たに積立する事はできませんが、運用自体は70歳まで続ける事ができるので、相場が回復するまで待てばOKですよ。
6.まとめ:【初心者向け】iDeCoのおすすめ投資信託|コストと年齢別に比較して紹介!
いかがだったでしょうか。
iDeCoは運用期間が長くなる分、リターンが期待できる投資信託を中心に選ぶのが大事です。
本記事を参考に、おすすめの投資信託を選んでiDeCoを始めてみて下さい!
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