【超初心者向け】投資信託の分配金とは?受け取るメリットとデメリットも解説!

投資信託の分配金ってなんだか分かりづらいイメージありますよね。
何となく定期的にもらえるという印象がありますが、どこから出てきてるのか気になりませんか?
そんな気になる方へ、投資信託の分配金をできるだけ分かりやすく説明して行きます。
細かく解説するとキリがないので、要点だけかいつまんでお話しますね。
分配型をもらう事自体はメリットに感じますが、実はデメリットもあるのできちんと理解しておきましょう!
- 分配金は、企業の利益や値上がりから支払われる
- メリット:定期的にお金がもらえるので、運用している実感が湧く
- デメリット:分配金が出ると基準価額が下がるので、複利の効果を最大限に活かせない
- 毎月分配型の投資信託は、基準価額が下がりがちなので要注意!
1.投資信託の分配金とは?
①前提として株式の配当金を知っておこう
まず前提として、株式の配当金を知っておきましょう。
投資信託はそもそも様々な株式や債券が混ざって出来ている投資商品ですが、株式でもお金を出してくれた人に利益の一部を渡す配当金という仕組みがあります。
これ自体は出資してくれた人へのお礼というイメージなので、そこまで難しくはないですね。
②株式と同じように投資信託にも分配金がある
分配金の正式名称は、「収益分配金」といい、その名の通り稼いだ収益を分け合うお金です。
分配金のもとになるのは、先ほどの株式の配当金もそうですし、株や債券を売買した事で得た値上がり益などです。
ただしここで覚えておかなければいけないのは、分配金が出るとその投資信託の純資産額が減り、ひいては基準価額も下がる点です。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”pentagon-kangae.png” name=”ペンタごん”] 基準価額と純資産って何だったっけ?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”j11122233344444.jpg” name=”亮平”] 以下でおさらいしておこう[/speech_bubble]- 基準価額:投資信託の一口あたりの価格で、この基準価額が購入時より上がれば利益が出る
- 純資産:その投資信託にどれだけ資金が集まっているか。人気の投資信託ほど純資産は右肩上がりに増えていく
■基準価額×総口数(買われた数)=純資産総額となるので、純資産総額が減ると基準価額も下がる
当然ですが分配金は、その投資信託に集まって運用されていた資金(純資産)から支払われるので、分配金が出ると純資産総額が減少します。
すると、純資産総額の計算のもととなる基準価額もあわせて下がってしまうというわけです。
これが後ほど説明する、分配金のデメリットに繋がってくるんですね。
また参考までに後述する毎月分配型の投資信託も、分配金を頻繁に出す事で基準価額が下がってしまいがちになります。
分配金は原則、投資信託ごとに定められている決算日から原則5営業日までに支払われます。
楽天証券で受け取った分配金の確認方法は、以下の参考にどうぞ。
2.分配金を支払う「分配型」と、支払わずに再投資に回す「無分配型」の2種類の投資信託がある
投資信託には、分配金を支払う「分配型」と、支払わずに再投資に回す「無分配型」の2種類があります。
分配型は定期的に分配金がもらえる分、その際は基準価額が下がってしまいます。
無分配型は分配金がもらえませんが、再投資に回すのでその分基準価額の値上がりが期待できるというわけですね。

出典:5ページ目 運用報告書(たわらノーロード 先進国株式)|楽天証券
その投資信託が分配金を出しているかは、目論見書や運用報告書を見れば載っていますので、チェックするようにしましょう。


3.分配金を受け取るメリットとデメリットは?
①メリット:定期的にお金がもらえるので、運用している実感が湧く
分配金をもらえる最大のメリットは、やはり定期的にお金がもらえる事で運用してる実感が湧く事でしょう。
たとえば3ヶ月に一度などで分配金をもらうとシンプルにうれしいですし、次にもらえる日が楽しみになり運用を続けていこうと思えますよね。
一方、分配金がもらえないと、投資信託を売る時まで利益が出ないので、ひたすら待つ必要があります。
②デメリット:複利の効果を最大限に活かせない
投資において複利とは、あなたも聞いた事があると思います。
運用で得た分配金などの利益を再投資することで、さらに元本がふくらんでいく効果の事ですね。
長期投資においては特に、この複利の効果が偉大とされています。
上記は元本100万円を20年間、毎年3%の利回りで運用できたと仮定した場合のグラフです。
利回りをすべて分配金としてもらったケースでは20年後に147.8万円だったのに対し、再投資だと160.4万円まで元本がふくらみました。
つまり分配金を受け取ってしまうと、それだけ複利の効果が活かせなくなるんですね。
細かい違いですが、複利を活かすなら「分配金あり→再投資」より「無分配型(分配金なし)」を選ぶ方が良いです。
分配金の再投資だと、分配金自体に20%の税金がかかってしまうのでもったいないんですね。
4.分配金にかかる税金は?普通分配金と特別分配金で分かれる
分配金にかかる税金についても知っておきましょう。
そのためには普通分配金と特別分配金を知る必要がありますが、普通分配金はその名の通り利益の中から出る普通の分配金で、税金は20.315%かかります。
もう一つが特別分配金で、こちらは実質的な元本の払い戻しなので税金がかかりません。
ただ元本を取り崩して分配してるだけなので、「タコ足配当」とも言われる要注意の分配金なんですね。
5.【参考】毎月分配型の投資信託には要注意
毎月分配型の投資信託には要注意と言われますが、実際に例を見てみましょう。
上記は人気の毎月分配型の投資信託である、T&D-ブラジル株式ツインαファンド(毎月分配型)ツインα・コースですが、上記の通り基準価額(青色の折れ線)は右肩下がりがひたすら続いています。
分配金を再投資したケース(赤色の折れ線)でも、全然増えておらずほぼ横ばいなので、これではまさに先ほどの「タコ足配当」になっており、実質的には利益が出ているとは言えません。
それでもこの毎月分配型投資信託は、SBI証券の販売金額人気ランキングで記事執筆時点でなんと8位にランクインしています。
SBI証券に限らず、他の銀行や証券会社でも毎月分配型が上位にランクインしている事は割とあります。
それだけ毎月分配型を勧めている金融機関が多いという事だと思いますが、投資信託を選ぶにあたってランキングはあまり当てにしない方が良いでしょう。
6.まとめ:【超初心者向け】投資信託の分配金とは?受け取るメリットとデメリットも解説!
- 分配金は、企業の利益や値上がりから支払われる
- メリット:定期的にお金がもらえるので、運用している実感が湧く
- デメリット:分配金が出ると基準価額が下がるので、複利の効果を最大限に活かせない
- 毎月分配型の投資信託は、基準価額が下がりがちなので要注意!
投資信託の分配金は、思ったより難しく無い事が分かりましたね。
きちんと理解してもらっていれば、投資が長続きする理由にもなるので、分配金自体は決して悪いものではありません。
ただし、分配金をもらう事にもデメリットはありますし、毎月分配型など注意する必要がある投資信託もある点は知っておきましょう。
投資信託を選ぶ際には、ぜひ分配金にも注目してみて下さい!
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