ソーシャルレンディング投資家の亮平です!
ソーシャルレンディングで気になる税金の話について、まとめていきますね。
結論からいうと、確定申告が不要になるケースはあります。
また人によっては、確定申告をした方がおトクな事もありますね。
これからソーシャルレンディングを始めようとしている人には、必須の知識となってくるでしょう。
税金がいつ支払われるかや計算方法も丁寧に解説するので、ぜひご参考に!
- ソーシャルレンディングの分配金(利益)は原則、『雑所得』に該当する
- 会社員の場合、ソーシャルレンディングの分配金を含めた雑所得が20万円以下なら確定申告は原則不要
- ただし、ソーシャルレンディングは分配金の約20%が源泉徴収で引かれている
- 確定申告をする事で、払いすぎた税金が戻ってくるケースも
Contents
1.ソーシャルレンディングの税金の仕組み
①【前提知識】ソーシャルレンディングの分配金は雑所得

まずは前提として、ソーシャルレンディングの分配金(利益)が何の所得になるか知っておきましょう。
所得の種類は、上記の通り10種類あって、ざっくり言うと自分がどのジャンルでお金を稼いでるかという分類ですね。
会社からの給料なのか、株などの配当なのか、不動産からの家賃なのか…など。
その中で、ソーシャルレンディングの分配金は『雑所得』として分類されます。
雑所得とは他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得であり、ソーシャルレンディングはまだ税制が整っていないため、現状ここに当たるというわけですね。
②ソーシャルレンディングの税金はいくら?計算方法は?

たとえば年収650万円(給与所得)の会社員の方が、ソーシャルレンディングの分配金で50万円(雑所得)を稼いだとします。
雑所得は、給与所得などと合計して、所得税が計算されます。(これを総合課税といいます)
所得税はこちらの速算表を使うと、すぐに計算できますよ。
課税される所得 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
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<例>年収650万円(給与所得)の会社員の方が、ソーシャルレンディングの分配金で50万円(雑所得)を稼いだら…
- 給与所得650万円+雑所得50万円=700万円
- 700万円×23%-63.6万円=97.4万円←所得税
1月1日~12月31日の所得が、年明けの2月16日~3月15日の間に確定申告にて申請されます。
ここで申告した所得における税金(所得税)を、あなたは納める必要があるという流れです。
厳密には年収と所得は異なりますが、ここでは分かりやすくする為に同じ金額にて扱っています。
また経費や控除等については、ここでは省略します。
2.ソーシャルレンディングの税金はいつ支払われる?
上記は、僕が実際に投資しているソーシャルレンディングの1つ、OwnersBookからの分配金が載った明細です。
毎回の分配金といっしょに、『源泉徴収分』が引かれていますね。
利益(分配金)に対して所得税が約20%(正確には復興特別所得税をあわせて20.42%)、先に引かれているのです。
源泉徴収とは、国が所得税を先取りする仕組みで、現状ソーシャルレンディングはすべて、分配金をもらう際に約20%が源泉徴収されます。
なので、たとえば利回り5%の案件に投資しても、1%(利回り5%×源泉徴収20%)が先に引かれるので、実際に入ってくる分配金は4%分になるというわけですね。
ただし所得税は先ほどの速算表の通り所得によって変わるので、この所得税率20%は、あくまで『仮』の税率となります。
3.ソーシャルレンディングで確定申告が不要なケースは?
まずポイントとして、会社員(年収2,000万円未満)の場合、ソーシャルレンディングの分配金を含めた雑所得が20万円以下なら確定申告は原則不要となります。
確定申告が必要になると手間もかかるので、不要だと楽で助かりますね。
ただし、確定申告した方がオトクなケースもあります。
それが、先ほど源泉徴収された20%の所得税が払い過ぎのため、還付金として戻ってくるケースですね。

確定申告が不要な人でも、確定申告する事で払いすぎていた税金が戻ってくる(還付を受ける)場合もあります。
特に所得が330万円以下の方は、一度計算してみると良いですね。

ただし、確定申告が不要でも、住民税の申告は必要となります。
役所によって様式が異なるので、住民税だけの確定申告を行う際は、最寄りの役所に問合せしましょう。
住民税要の申告書が各自治体に用意されています。
1月末頃出来上がるので、そのころ電話するか窓口に行くともらえます。
書式は自治体ごとにバラバラですが、それほど難しくはありません。
やり方もそれぞれですが、基本的には確定申告よりもゆるいです。— バビ@10記事(11月) (@shikamori_p) 2018年11月23日
4.【参考:確定申告の際の確認書類】ソーシャルレンディングの年間取引残高報告書の見方

参考として、確定申告を行う際の大事な書類を知っておきましょう。
それが、『取引残高報告書』であり、毎年確定申告の時期になると、ソーシャルレンディング事業各社から発行されます。
上記のようにソーシャルレンディングにおける分配金や源泉徴収額、また貸し倒れが発生した場合の損失額などが記されます。
これを元にソーシャルレンディングでの所得を計算し、申告を行うので予備知識として知っておきましょう。
5.ソーシャルレンディングの税金と確定申告まとめ

いかがだったでしょう。
税金の話は敬遠したくなりますが、知っておくと必ず得する知識です。
「知らないうちに確定申告し忘れていた、税金を余計にとられていた…」なんて事のないように最低限の知識は身につけておきましょう。
あなたのソーシャルレンディング投資を、きっと助けてくれるものになりますよ!
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