ソーシャルレンディング投資家の亮平です!
SBIソーシャルレンディングへ、インタビューしてきました。
「ソーシャルレンディング市場への参入経緯は?」
「現在の主力案件の詳細について知りたい」
「匿名化解除の方針が気になる」
「今後の方向性もぜひ教えて!」
これらの気になるところを聞いてきましたので、まとめておきますね。
取材した感想としては、SBIソーシャルレンディングは今後も期待できる会社だと感じたので、ぜひじっくり読んでみて下さい!
「そもそもSBIソーシャルレンディングって何だっけ?」という方は、先に以下の記事をどうぞ↓

Contents
1.SBIソーシャルレンディング株式会社へインタビュー取材!


先方は澤田営業企画部長にご対応頂きました。
お忙しい中ありがとうございました。
2.SBIソーシャルレンディングの参入秘話


アメリカやヨーロッパなどではP2Pレンディング(個人間融資)は2005年頃からすでに普及しておりましたので、日本でも実現可能か機会を伺っていたのです。
そんな中でP2Pレンディング市場のパイオニアと呼ばれていたアメリカのProsper社との合弁会社の協議が始まり、2008年には現在のSBIソーシャルレンディングの前身であるSBIプロスパーが出来上がっておりました。
以下ご参考までにご使用下さいませ。
個人の方が直接反復継続して資金を貸すことになると、貸金業登録が必要になるのではないかなどの法律的な問題もあり、関係当局とも長い時間をかけて協議する事になりました。
結果として、弊社は貸金業と第二種金融商品取引業を登録し、クラウドファンディングで投資家の皆さまから集めた資金を主に法人に融資するという現在の仕組みが出来上がったのです。
海外のソーシャルレンディングの特徴を、日本の法規制などに合わせてローカライズさせる事で実現しました。
3.SBIソーシャルレンディングの主力案件と今後の予定案件について


「SBISL不動産ディベロッパーズローンファンド」は、不動産開発事業者へのプロジェクト資金だと思って頂ければと思います。
主に土地の仕入れからプロジェクト開発、売却・借り換えまでを行うディベロッパーへ融資を行うファンドです。
「SBISL不動産バイヤーズローンファンド」は、不動産の売買・仲介等を行う事業者向けの融資で、土地の仕入れ資金として利用して頂くイメージです。
「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド」は、不動産を担保にローン事業を営む事業者向けの融資です。
メガソーラーについてはいかがでしょうか。
メガソーラー案件については玄海インベストメントアドバイザー社との協業ローンファンドにて、「かけはしシリーズ」と「かがやきシリーズ」の2種類があります。
かけはしシリーズは太陽光発電事業者など再生可能エネルギー事業への開発資金であり、かがやきシリーズはすでに稼働済の再生可能エネルギー事業に融資するファンドとなっています。
メガソーラーについては、再生可能エネルギー事業の固定価格買取制度(FIT制度)の終了が報道でありましたが、その影響はやはりあるのでしょうか?
ただ今後はFIT制度の見直しなどにより、メガソーラー案件が今までのように継続的に組成できるかは、まだ不透明な部分があるのも正直なところでしょう。
カンボジアにおけるモータリゼーションの拡大に伴う経済発展と、カンボジアの人々の生活を豊かにする事によるソーシャルリターンの実現が主な狙いです。
収益性重視の「ファイナンシャルリターン」だけでなく、新興国の社会的な問題・課題を解決し、社会貢献が身近に感じられるファンドを組成することで「ソーシャルリターン」も追求していきます。
このように常に新しいファンドを打ち出して行く予定ですので、ぜひご期待下さい。
4.2018年の延滞の背景と、その後の対応ついて


その後の対応については迅速でしたが、気をつけた点などはあるのでしょうか。
ソーシャルレンディングはやはり貸付型ファンドという性質上、延滞や貸し倒れのリスクをゼロにする事は難しいものがあります。
実際に弊社の無担保ローンファンドなどでは過去に延滞の事例もありました。
そんな中で、2018年7月の延滞事例は、該当ファンドの投資家の皆さまへのメールにあわせてHPでも進捗があり次第、積極的に情報開示する事と致しました。
分散投資はたしかに大事だと思います。
分散投資しやすくするための商品開発や募集時期の調整など、今後出来る限り対応していきたいとは考えております。
5.SBIソーシャルレンディングの担保評価と匿名化解除の方針について
個別案件についてもう少しお伺いさせて下さい。
直近のSBISLメガソーラーブリッジローンファンド23号(土地担保価値約1億円に対して貸付額約6億円)やSBISL不動産ディベロッパーズローンファンド14号(土地担保価値約7.5億円に対して貸付額約16億円)は掲載された担保価値がやや気になっております。
現状、担保の掲載はどんな基準で行っているのでしょうか?
今までは、開発予定である発電設備や建物などを建築した後の将来の想定事業収益を、市場価格や市場成長等を加味した上で現在価格に割戻し、担保価値として掲載しておりました。
そして現在は、分かりやすく言うならば、担保物の将来の事業価値などを加味せず、原則として現在見えているものだけを担保価値として掲載するというように見直しました。
例えば、直近の案件では、現在の不動産の担保価値のみを掲載としているというわけです。


↓


例えば上記のように、直近のSBISLメガソーラーブリッジローンファンド23号と一つ前の22号では、担保価値の記載方法が異なっております。
このような担保価値の記載方法をとることで、担保価値は、貸付実行額よりも大幅に小さくなりますが、投資家のお客様により慎重な出資判断をいただきたいとの想いから変更をいたしました。


借手がSPCの案件については、最大限の回収措置を講じた結果とも言えますが、こうした案件は借手の信用リスクが投資判断を大きく左右する不動産担保ローン事業者ファンドとは異なり、プロジェクトファイナンスとしての性格が強く、プロジェクトそのものに価値を見出しております。
今後は、お客様により良い投資判断を行っていただけるようなプロジェクトの所在地等、更に詳細な情報開示を目指しております。
6.SBIソーシャルレンディングの今後の運営について
弊社は、ソーシャルレンディングは投資家と借手をつなぐプラットフォームビジネスとして捉えております。
そのプラットフォームの信頼性や安定性が最も重要で、今後もハード面・ソフト面から持続的な改善が必要だと考えております。
まず、ハード面ではWEBサイトのコンテンツ増強やマイページ機能の見直し、WEBサイト閲覧時の混雑緩和などが挙げられるでしょう。
ありがたい事に現在はファンドの募集開始からすぐに申込みが殺到し、同時にサーバーに大きく負荷がかかり、アクセスしにくい状況が続き、投資家の皆さまにご不便をお掛け致しております。
処理能力の向上などの検討を進め、より快適にプラットフォームを利用して頂ける環境を目指しております。
ソフト面については、プラットフォーム利用時におけるルールの整備が挙げられると思います。
例えば、昨今の借手情報開示など業界全体として大きく動いているソーシャルレンディングですが、匿名化解除にあたって情報開示の範囲や内容は事業者によってまだバラバラになっております。
ソーシャルレンディング業界のリーディングカンパニーとして、顧客中心主義を徹底し、投資家の皆さまにわかりやすく、すみやかな情報提供を率先し、業界の情報開示スタンスの標準化を目指していきたいと考えております。
7.まとめ:【4,300文字】SBIソーシャルレンディングに取材インタビュー|参入秘話から案件詳細、匿名化解除の方針まで網羅!


SBIソーシャルレンディング様、このたびは誠にありがとうございました。
とても丁寧に色々と教えて下さり、SBIソーシャルレンディングへの理解がいっそう深まりました。
実際に色々お聞きして、ソーシャルレンディングの堅実な運営を肌で感じました。
自分も引き続き、SBIソーシャルレンディングで投資を続けていきますので、あなたもさっそく始めてみて下さい!
▼SBIソーシャルレンディングの詳細▼


