理想の働き方

「独立なんて勢いでできる!」なんて真に受けてはいけない

小林亮平

独立した時の話を、武勇伝のごとく語っている人をたまに見かける。

貯金無し、収入無しで思い切って独立したけど、まあ上手く行ったさ。独立は勢いだよ

 

そんな言葉をかっこいいと感じ、思わず自分も…と思ってしまう若者もいるだろう。

ちょっと待って欲しい。

 

もしかしたら、その武勇伝を語る人は運が良かっただけかもしれない。

偶然誰かが手を差し伸べてくれた…行き当たりばったりでやったら上手く行った…。

つまりたまたまで、あなたも同じように成功するとはまったく限らないのだ。

 

僕は勢いで独立をしてしまい、ずいぶん苦労をした。

銀行員時代に貯めていた400万円はあっという間に減っていき、100円を使う事すら怖くなった。

 

あなたが将来、独立を考えているなら、この記事をよく読んで行って欲しい。

 

1. 独立は勢いだけではダメだ

まずは冷静な分析をしよう

独立を考えるなら、まずは冷静な分析からだ。

僕が愛読しているブログ飯でも、そんなワンシーンはあった。

 

私の性格は、「石橋を叩いて渡る」です。意外に思われるかもしれませんが、自分では慎重派だと思っています。

この3つの選択肢を前に、仮説を立てながら将来のシミュレーションをしてみました。

筆者の方は以下の3つをきちんと整理し、独立を決めた。

  • 会社に残るメリット、デメリット
  • 転職するメリット、デメリット
  • 独立するメリット、デメリット

 

そう、この冷静な分析がとても重要なのだ。

これくらいは、あなたも独立の前に整理して置いた方が良いだろう。

 

独立した後に後悔しても遅い。

もしかしたら、時期を待った方が良い事があるかもしれない。

(ブラック企業でもう逃げ出したい心境なら別だが)

 

勢いで辞める前に、自分にとっての理想的な働き方を改めて書き出してみよう。

 

金銭的な話は、なおさら慎重になろう

独立にあたって一番悩むのが、金銭面の話だ。

当たり前だが、独立してからは自分の力で稼いでいかなければいけない。

会社にいるだけでお金が貰えるという安定は、無くなってしまうのだ。

 

僕の経験則では、まずは以下の2つどちらかを目指す必要がある。

  • 月5万稼げる副業を持つ
  • 400万円の貯金

 

400万円の貯金はずいぶん時間を要する事になるので、月5万円の副業を目指した方が賢明だろう。

(ちなみに僕は収入ほぼゼロの状態で退職したが、本当に無謀だったと思った)

 

避けたくなりがちなお金の話だが、なおさら慎重になった方が良い。

独立した後は確定拠出型年金なども検討するだろうから、先に知識を身につけておくのがベターだ。

>>参考:個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用方法は?メリット・デメリットと退職後の手続きを解説(外部リンク)

 

あわせて読みたい

⇒独立後に支払う税金と保険料が、あまりに高すぎた話

 

『独立=幸せ』とは限らない

独立したい人の夢を壊してしまうかもしれないが、『独立=幸せ』とは限らない。

 

独立した人は、やたらかっこよく見える。

自由に生き、自分の好きな事ばかりで過ごしているように映るからだ。

 

ただ、果たしてその姿が全てなのだろうか。

僕も多くの独立した人を見てきたが、現実は想像以上に厳しい。

 

ビシっとスーツを決めて高そうな時計をしている人でも、少し前まで満喫での寝泊りを繰り返している話も聞いた。

電気もガスも水道も止まり、もう本当にギリギリだったらしい。

 

そういう事だ。

『独立=幸せ』とは限らないし、あなたが憧れている独立した人も、水面下では必死にもがいているかもしれない

それが独立した人の、厳しい実情だ。

 

僕は『サラリーマン→独立』をやって良かった

この話は、学生へ向けて。

僕は『サラリーマン→独立』の流れが良いと思っている。

 

つまりは会社に入ってサラリーマンを経験してから、独立を考えてもまったく遅くないという事だ。

 

世の中の多くの大人達は、サラリーマンだ。

あなたが独立してからも、サラリーマンとは多く出会う事だろう。

彼らの苦労話に共感できるか、「僕はサラリーマンやったこと無いので分かりません」と思ってしまうのか。

そこには大きな差が生まれると思う。

 

もちろん、『サラリーマンを経てから独立すべきだ』なんて断言するつもりは無い。

あくまで自分の判断で構わないと思う。

 

ただ僕は、独立してからもサラリーマンの経験が役に立った事は何度もあった。

だからこそ、会社で働いてみるのも、悪くはないと思う。

 

\銀行同期はビズリーチで転職してます/

2. 独立を勢いに任せる前に、まずは副業から

物事の成功には、必ずステップがある。

独立へのステップとして、サラリーマンのうちに出来る事の一つは、間違いなく『副業』だろう。

 

これは僕の経験則だが、副業で月5万円稼げるようになったら、独立は視野に入れても良いと思う。

月10万円稼げるようになったら、もう一歩踏み出す準備としては万端だ。

 

副業はなんだってOKだ、自分のやりたい事をやってみれば良い。

僕はもちろんブログの副業を勧めたい。

ブログは始めるためのお金がかからず、お金をずっと生んでくれる資産になるからだ。

 

会社以外から、自分に収入が入る事の喜びをぜひ実感して欲しい。

あわせて読みたい

⇒独立したいサラリーマン(会社員)は、全力で朝活副業すべきだ

 

3.まとめ:独立には、勢い以上に計画性を

『貧すれば鈍する』という言葉を、忘れないように

 

僕が独立をする際、父親から言われた言葉だ。

貧乏になると、毎日その生活のことばかり考えるようになってしまい、心までも貧しくなるという意味だった。

 

確かに、その言葉は本当だった。

貯金が目減りしていくだけの生活は、本当に心臓に悪い。

せっかく独立したのに、自由とは程遠い生活を強いられることになってしまう。

 

だからこそ、あなたにも伝えたい。

何の準備も無しでチャレンジする独立など、成功の可能性が低いただのギャンブルに過ぎないのだ。

 

わざわざ自分を苦しめる環境にする必要は無い。

独立に向けて、勢い以上の計画性を大事にしていこう。

 

▼僕の銀行員時代の話は、以下よりどうぞ(全六話)▼

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小林亮平
小林亮平
資産運用YouTuber
1989年生まれ。三菱UFJ銀行に勤務後、超初心者向けにつみたてNISAやiDeCo、楽天経済圏、ふるさと納税の入門知識を発信してます。
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