人を突き動かす原動力は綺麗事じゃなく、きっと濁った負の感情だ

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忘れもしない話をしたい。

僕が、銀行を退職する時の事だ。

 

退職にあたっては、想像以上に多くの人と話す機会があった。

大組織ゆえの、退職のための数え切れない面談があったし、社内でお世話になった人達への挨拶まわりがあったからだ。

 

もちろん、新たな道を歩もうとする自分を応援してくれる人も多かったが、全員がそういうわけでは無かった。

中には、厳しい口調で僕を責め立てた人もいた。

 

「うちの会社を辞めるなんてもったいない」

「辞めた後、絶対に後悔するぞ」

「たった3年働いたくらいで何が分かるんだ」

 

ある時はそんな言葉を、真冬の中の冷水のように、容赦なく浴びせられた。

ただ僕も聞き流す事はできず、自分なりの気持ちをなんとか説明するようにした。

 

「この場所に居続けると、自分は将来、絶対後悔する」という直感を、できるだけ言葉に落とすように。

 

仕事がどうしても楽しいと思えなかった事。

なんとか頑張ろうと思ってきた先で、精神を崩してきた事。

これからは、好きな事をやって生きていきたいという事。

 

 

 

ただ、現実はずっと冷たかった。

 

 

「君の言っている事は、理屈では無いんだね。じゃあ、もう好きにしなよ」

 

 

ある人からは、吐いて捨てるような口調でそう言われた。

それは非難とも軽蔑ともとれる、僕が忘れもしない言葉だ。

 

 

 

 

悔しかった。

 

 

自分の気持ちが、まったく理解してもらえない事が。

「お前は負け組」だというレッテルを貼られている気がしてならなかったのが。

 

大企業のなかの厳しい競争に負けた敗者という目で見られていた気がした。

 

 

そして似たような事を言われたのは、一度や二度では無かった。

 

自分を笑いとばす人もいたし、あろうことか「人生の落伍者」とも言わんばかりに人間性を否定してくるような人もいた。

 

 

 

 

 

悔しかった。

 

 

どうにもならない怒りと虚しさと悔しさが、ドロドロに混ざり合って強く唇を嚙んでいた。

家に帰って、電気もつけずに一人で泣いていた。

 

 

もう、銀行にいた時の事はだいぶ忘れた。

東京駅から歩いて2分の、本部の21階から丸の内を見下ろしていたのも、はるか遠い昔に感じる。

 

 

ただ、あの時の感情は、今でもよく思い出す。

悔しさや悲しさ、色んな負の感情が泥のように混ざって、濁った感情だった。

 

自分を笑った人達を、どうしても見返したい。

こんな生き方だってあるんだと、好きな事で楽しめる人生があるんだと分かって欲しい。

 

退職から1年と半年が経ったが、今もなお、自分を突き動かすものはあの時の濁った感情な気がする。

悔しかった事を思い起こすだけで、行動の選択肢は『やるかやらないか』じゃなくて、『やる』しかなくなる。

 

僕はずっと、退職の時に自分を非難した人たちを見返したいと言う気持ちで、走ってきた。

そして、いま改めて振り返って、実感した。

 

 

何かを成し遂げようとする時に、熱意とか、誰かのためにとか、それらの言葉は時には綺麗事だと思う。

そんなもので、人はたいして動かされはしない。

 

 

人を突き動かすのは、綺麗事から生まれるまっさらな感情なんかじゃない。

もっと濁った、ドロッとした負の感情だ。

 

 

あなたがもし、退職を考え、今と違う道を選ぼうとして、周りの人から厳しい言葉を投げられたとしたら、それは大きな原動力になるだろう。

 

自分の良いように、解釈してしまえば良い。

負の感情を、負の感情のまま捉えるな。

自分に行動をうながす、正の感情に変えてしまえ。

 

今感じる悔しさや葛藤が、そう遠くない未来、あなたを大きく突き動かしてくれるはずだ。

 

 

そしてもう一つ、かつての僕と同じように退職に悩んでいる人に言いたい事がある。

 

それは、『退職しようとするあなたを引き止める言葉すべてに、耳を傾ける必要はない』という事。

 

そんな言葉に惑わされないでほしい。

彼らのほとんどは、そもそも会社を辞めた事が無いのだから。

そんな根拠も無い言葉に、説得力なんてまったくないだろう。

 

 

今もなお、僕を突き動かすのは、もうサラリーマンのあの頃に戻りたくないという思い。

そして、自分を笑った人達を見返したい、という悔しさだ。

 

 

僕は決して「不幸な経験をしろ」と言っているわけではない。

伝えたいのは、『負の感情は、大きな原動力になりうる』という事だ。

 

「ここでいいや」と思ったら、もしかしたら人は成長を止めてしまうかもしれない。

人間はどうしても楽を求める、怠けやすい生き物だ。

 

悔しさや悲しさ、反骨精神を持っているくらいが、何かを達成しようとする時はちょうど良いんだと思う。

 

 

自分を笑った人達を見返せるまで、僕は泥の中をひたむきに走っていきたい。

 

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