元銀行員ブロガーの亮平です!
僕も愛用している、トラリピの『ハーフ&ハーフ』について解説しますね。

レンジ(幅)によって売りと買いを分けて注文する事で、少ない証拠金で広いレンジをカバーする事ができます。
なので、少ない元手でトラリピを運用していきたい方におすすめですよ。
そんな『ハーフ&ハーフ』のメリットやデメリット、評判までまとめましたのでご参考にどうぞ!
- 証拠金を少なく抑える事ができる
- 広いレンジによって長期運用に強くなる
- 上下のレンジに損失リスクができる
- 売り注文によりスワップ(金利)の損失が発生する

Contents
0.そもそもトラリピとは?
正式名称 | トラップリピートイフダン |
最低投資額 | 10万円程度(1,000通貨単位) |
手数料 | 2019年7月1日より手数料を全撤廃 |
運営会社 | 株式会社マネースクエア |
公式サイト | 公式サイトリンク |
トラリピについて、さっとおさらいしておきましょう。
名称の由来となっている「トラップリピートイフダン」、仕組み自体はかんたんですよ。
- トラップ:いくつもの注文を、罠を仕掛けるようにまとめて設定
- リピート:決済成立後、注文を何度もくり返す
- イフダン:「もし●円で買えたら▲円で売る」というセットの注文を設定

基本的には、トラリピは「安く買う→高く売る」がセットになっている自動売買ツールだと思って下さい。
たとえば、1ドル=100~110円のレンジ(幅)で、1円おきに買う設定をしておきます。
そして、購入額から1円上がったら売る(100円→101円)としておけば、後は自動で売買が行われるというイメージです。
そこに加えて、設定方法や金額次第でより幅広く自動運用ができるというわけですね。
設定をしたら、後はチャートが罠に引っかかってくれるのを待つだけでOKですよ。



1.トラリピのハーフ&ハーフとは?


『ハーフ&ハーフ』とは、「売りトラリピ」「買いトラリピ」をあわせた注文の事です。
もっと分かりやすく言うと、あるレンジ(幅)の上半分に「売りトラリピ」を設定したら、その下半分に「買いトラリピ」を入れるというわけですね。
- 100~90円に「売り」トラリピ
- 90~80円に「買い」トラリピ
トラリピは基本的に「売り→買い」もしくは「買い→売り」での決済がセットになっているので、
要するに100~80円でのレンジがカバーできるようになるという事です。
では、ただの買い注文だけより、なぜハーフ&ハーフの方がメリットがあるのでしょうか?
2.ハーフ&ハーフのメリット


①証拠金を少なく抑える事ができる


『ハーフ&ハーフ』の最大のメリットは、「証拠金を少なく抑える事ができる」点です。
証拠金とは、分かりやすくいうとFX取引をするために必要な元手資金の事だと思って下さい。
トラリピでは同一通貨ペアで「売り」「買い」双方の新規注文を出す場合、証拠金はいずれか高い方の金額のみでOKなんですね。
- 100~90円:証拠金額200,900円
- 90~80円:証拠金額250,000円←この証拠金のみでOK!
たとえば109円~80円のレンジでも、ハーフ&ハーフなら通常の半額~1/3程度の証拠金でOKなのです。
なので、少ない元手で運用したいという方には、まさにピッタリでしょう。
②広いレンジで長期運用に強くなる


ハーフ&ハーフなら、少ない元手でも幅広いレンジをカバーできるようになります。
そうなると何が良いかと言うと、長期運用にも強くなるんですね。
トラリピは自動売買が何より魅力のサービスなので、長期間ずっと運用してくれるのが理想ですよね。
ハーフ&ハーフは、まさにトラリピの強みをより引き出してくれる手法といえるでしょう。
3.ハーフ&ハーフのデメリット


①上下に損失リスクができる


良い事ずくめに見える『ハーフ&ハーフ』ですが、もちろんデメリットもあります。
まず一つ目は、上下に損失リスクが出来てしまう事。


ただの買い注文であれば、損失リスクは設定レンジより下にしかできません。
しかし『ハーフ&ハーフ』だと売り注文も合わさるので、損失リスクが上にも発生してまうんですね。
(安く売って高く買い戻さなけばいけないので)
②売り注文があるのでスワップ(金利)の損失が発生する


『ハーフ&ハーフ』は売り注文も行うので、スワップ(金利)を支払う可能性もでてきます。
スワップとは、ざっくり言うと海外の通貨を持っている事でもらえる金利の事ですね。
たとえば、上記で言うとCAD/JPY(カナダドル)では、1万通貨あたり1日68円のマイナスが発生します。
TRY/JPY(トルコリラ)では1日99円のマイナスですね。
買い注文のみであれば、基本スワップはひたすらもらえるのですが、売り注文ではその逆となる事は覚えておきましょう。
4.ハーフ&ハーフの評判と口コミは?
まずは少額で運用する方法を考えている方は、ハーフ&ハーフはおすすめですね。
長期での運用にもピッタリですよ。
完全な50:50にしなくても、買い:売りを70:30くらいの比率にしてみるのも面白そうですね。
5.【体験】ハーフ&ハーフを実際に試してみた
トラリピに注力中。
ドル円で106~116円をハーフ&ハーフに。もう少しレンジが欲しいな…追加でやってみます。
設定すれば後は自動売買なので楽しいですね。https://t.co/4uNCyJph9t pic.twitter.com/jdQaTQRr0p— 小林亮平@資産運用ブログ (@ryoheifree) 2018年7月22日
僕もハーフ&ハーフは実際に試しています。
やり方はとっても簡単で、買いと売りの注文をそれぞれ行うだけです。
ハーフ&ハーフは、発注のための専用画面はありません。
なので、自分で買いと売りの注文をそれぞれ行いましょう。


トラリピの画面で「らくトラ」から設定すればOKです。
ここで想定するレンジにて「買いトラリピ」と「売りトラリピ」をそれぞれ入力しましょう。


上記が、僕の設定内容ですので、そのまま使って頂いてもOKですよ。
「106~116円」をカバーするレンジになっていますね。
証拠金は「売りトラリピ」のみの227,100円がかかっています。
(先ほど説明したように、ハーフ&ハーフの証拠金はどちらか高い方のみでOKなので)
なので、余裕資金を考慮して元手30万円ほどあれば、ドル円は10円幅のレンジをカバーできるといえるでしょう。


今のところは順調であり、上手くプラスの利益になっていますね。
もう少しレンジに余裕が欲しいので、追加資金の投入も考えています。
▼追記:こちらの設定で1ヶ月後、利回り5%近くになりました!▼


びっくりするほど順調ですね…素晴らしいです。
ハーフ&ハーフの手法は、個人的にはとてもおすすめですよ。



6.トラリピのハーフ&ハーフまとめ


- 証拠金を少なく抑える事ができる
- 広いレンジによって長期運用に強くなる
- 上下のレンジに損失リスクができる
- 売り注文によりスワップ金利の損失が発生する
いかがだったでしょう。
トラリピにおいて、ハーフ&ハーフは必須の知識なので、必ず覚えておきましょう。
設定の仕方自体は非常に簡単なので、すぐ終わりますよ。
この機会にさっそく、試してみて下さい!


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