お金の悩みが消える、キャッシュフローについて

 

Ryoheiです。

 

メガバンクに4年近く勤め、現在は独立し、自由気ままに生きています。

このブログでは、自分が銀行員時代に学んだ知識や経験を基に、さまざまなお金の悩みについて綴り、皆さんとシェアしていきます。

 

お金の悩みを解決するには、単純にお金を沢山持てば良いのではなく、マネーインテリジェンス(お金の知識)を身につける必要があります。

マネーインテリジェンスを身につけ、お金に困らない日々を過ごしていく為に、是非当ブログを参考にして下さい。

 

さて、前回は、『家計簿に必須の、損益計算書(P/L)』に関する記事を綴った。

 

まだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。

 

本日は、損益計算書と併せて必ず学んでおきたい、キャッシュフロー について紹介をしたいと思う。

 

普段聞き慣れない言葉だが、決して難しくはない。

これが理解できると、個人の家計に役立つ上に、何故企業が倒産するのかも分かる。

 

1.キャッシュフローとは?

 

そもそもキャッシュフローとは何か。

このカタカナ用語だけ見て、何となくイメージが湧くとたいへん話がはやい。

 

『キャッシュ』『フロー』

 

キャッシュとは、現金

 

フローとは、流れ

 

つまり、『現金の流れ』と言う意味になる。

 

キャッシュフロー(cash flow、現金流量)とは、現金の流れを意味し、主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。 損益計算書と異なり、現金収支を原則として把握するため、将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュフロー計算書には含まれない。
キャッシュ・フロー – Wikipedia

Wikipediaの定義では、このようになっているが非常に分かりづらい。
基本的には、P/Lと同じように、儲けや損を判断するものと思って貰ってOK。

ただ、注目すべきは、『損益計算書(P/L)とは異なる』と言う点。

 

儲けや損に着目したものではあるが、P/Lとは何が違うのか。

現金の流れとは一体、どういう事か

その点において、次章で説明をしたい。

 

2.利益は意見、キャッシュは事実

 

『利益は意見、キャッシュは事実』 と言う格言がある。

 

ここでの『意見』は、すなわち『解釈・捉え方』と言う意味。

利益の出し方は、いろんなルール(会計方針と言う)が存在し、どのルールを使うかによって変わってしまう。

また、これは説明をするとずいぶん時間がかかるので省略をするが、利益と言うのは多少なり調整が出来る。

 

まさに、騒然な話題となった東芝の不正会計(不正会計と言う、何となく柔らかい言葉が東芝には使われているが、実際はただの『粉飾』である)も、会計上のルールを巧みに利用し、利益を出そうとしたケースである。

 

このように、利益はどのルールを使うかによって、少しずつ変わってくるので、『意見』と呼ばれる。

 

一方で、上記の格言によると、キャッシュすなわち現金は『事実』だと言う。

 

名探偵コナンの決め台詞に、

『真実はいつも一つ!』

と言うのがあったと思うが、

現金の事実も同じで、一つしかないと言う意味である。

 

現金はまさしく、手元に今幾らあるかだけがポイント。

手元に10万円あるなら、現時点のキャッシュは10万円。

 

商品が売れて利益が出て、2か月後に20万入ってくる予定であっても、今手元に10万円しかないなら、キャッシュは10万円となる。

 

ここに、利益とキャッシュの違いのイメージが浮かんだと思う。

『利益は意見、キャッシュは事実』は、非常に重要な格言なので、是非頭に留めて頂きたい。

 

さて、では利益とキャッシュに差が出る、最も大きな要因について、話をしたい。

 

3.黒字の会社も倒産してしまう理由とは

 

『黒字倒産』と言う言葉を聞いた事があるだろうか。

黒字、すなわち利益が出ている会社が、倒産してしまう事である。

順調に利益が出て、儲かっている会社が突然、つぶれてしまう。

 

なぜそんな事が起きてしまうのか。

ここに、利益とキャッシュの差が出る、最も大きな要因が隠されている。

 

倒産は、赤字が出たからしてしまうというだけではない。

東芝もシャープも、赤字が出ているが、倒産はしていない。

 

企業が倒産する理由は幾つかあるが、その一つは簡単に言うと、

 

『現金が払えなくなったら倒産する』

 

と思って頂きたい。

 

一つ、分かりやすい例を。

 

貴方がサラリーマンだとして、給料は毎月決められた日に入って来ていると思う。

25日や月末など。

 

日払いでなければ、当然その日に働いた分は、すぐに支払われない。

一日働いた分の給料、すなわち貴方にとっての利益が1万円だとしても、現金はすぐに入ってこないので、キャッシュはゼロのままだ。

給料日になって、ようやくまとまった一か月分の給料が、キャッシュ(現金)として口座に振り込まれる。

 

これがまさしく、利益とキャッシュに『ズレ』が生じる大きな要因であり、会社の倒産に結びついてくるものである。

 

企業も同じである。

利益がすぐにキャッシュにならないのである。

 

特に企業であれば、商売をする為に、先にお金が膨大にかかっていく。

10万円で仕入れたものが、20万円の売上になったとして、利益としては、10万儲かる。

 

しかし、20万円の売上が入ってくるのは、1か月後である。

すると、先に、10万円の支払いの準備をしなくてはいけない。

 

キャッシュが手元にあればすぐ払えるが、無い場合はどうするか。

多くのケースでは、支払いを先延ばしにしてしまう。

 

これがすなわち、皆さんも使っている、クレジットカード なのである。

クレジットカードは使用しても、その場で現金を払う事無く、一か月後に支払いが来る。

 

『貴方を信用しますよ。後でちゃんと払ってくださいね』

と言う、信用(クレジット)をもとに後払いが出来るカードが、『クレジットカード』なのである。

 

多くの人は、無意識のうちに、クレジットカードにより、キャッシュの支払いを調節しているのである。

 

キャッシュの意味について、お分かり頂けただろうか。

このキャッシュの流れ、すなわちキャッシュフローを理解できれば、お金の悩みはずいぶん解決できるようになる。

お金についてきちんと管理出来るようになり、貴方の不安が消えるようになります。

 

以前の記事を含め、B/S、P/L、キャッシュフロー が、だいたいご理解頂けたと思う。

会社が作成する決算書についても、この3つが最も重要な意味を持つ。

 

B/S、P/L、キャッシュフローの3つを頭に入れて、このブログを読んで頂けると、理解がどんどん深まっていきます。

 

それでは、またの配信をお楽しみに。